2025 (R7/社25/46歳)
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2025/3/29 神戸市記録会 (ユニバー)
- 200m 23"68 (+3.8) (7着) = 追風参考 [2025神戸市記録会200m]
昨年11月、鳥取県にあるトレーニング施設「ワールドウイング」のトレーニング合宿に参加した。[2002年10月]以来22年ぶりのワールドウイングでの合宿である。 その時の様子は、ワールドウイングのホームページで紹介していただいた[22年前に取り組みたかったこと]。 そしてこの冬は、そこで学んだことをベースにしたスプリント、ハードル練習と、ワールドウイング神戸での初動負荷トレーニングを徹底して行った。
間違いなく身体の状態は変化してきている。身体の所々にマイナートラブルを抱えながらも、昨年に比べると順調な冬季練習ができているなと思っていた中で、 今季初レースを週末に控えた今週の月曜日、1mほど離れたところにあった靴下を取ろうと腰を曲げた瞬間に、腰に激痛が走った。 間違いなくぎっくり腰だ。ただ、今までと違い、その瞬間に腰椎が驚くほど「ゴキゴキ」と動くことを感じた。 職場の更衣室で一人、痛みが落ち着くまでしばらくの間、そのままの姿勢で固まってじっとしていると、ぎっくり腰後に起こる腰の奥のほうで感じる「ぎっくり痛」はすぐになくなり、 腰の右側の筋肉にのみ強い張り感が残った。 立ったり座ったり歩いたりすることすら困難になりそうなところだったが、驚くことにその日の午後に予定していた数学の補習授業が問題なくでき、 その後初動負荷トレーニングも実施することができた。 間違いなく身体の状態は変化していることを、皮肉にもぎっくり腰をきっかけに再確認することとなった。
とはいうものの、やはり腰の奥の方の嫌な痛みと張りは結局週末まで続いた。 水曜日には、問題なくスピードを上げて走ることができていたが、 試合前日までこの日の200mに出場することで腰の状態が悪化するのではないかという不安は払しょくすることができずにいた。 普通の大人や指導者なら「欠場」と判断するところだろう。 でもやっぱり、楽しみにしていた今季初レース、しかもここ数年恒例になっている生徒との直接対決となる200mのレースを易々と欠場する気にはなれず、 怖さを抱えた状態ではあったが出場した。そして無事に走り切ることができた。 とても満足できる結果ではないが、今年は直接対決で負けずにすんだ。
次回は2週間後の兵庫春季記録会。すでにスタートリストは発表されていて、今年も何とか記録最上位の[1組]に入ることができた。 兵庫県保持者、実業団選手、学生、そして中学を卒業したばかりの高校1年生(30歳以上年下)とのレースである。 まだまだ始まったばかりなので、完全に仕上げることができるわけではないが、 シーズンの流れを考えた中で走れる状態を作って、若者達とのレースを楽しみたい。 シーズン前半の最大目標は、6月上旬の関西実業団、その翌週の大阪マスターズ選手権としている。 それらの大会でベストパフォーマンスの出現を目指す。
日月 | 大会名 | 場所 |
4/12 | 春季記録会(H) | ユニバー |
4/29 | 大阪マスターズ(J) | YF長居 |
5/3 | 群市区対抗(H) | ユニバー |
6/8 | 関西実業団(H) | YS長居 |
6/15 | 大阪マスターズ(J) | YF長居 |
6/28 | 兵庫選手権(H) | 姫路 |
また、今期の目標は、昨年達成できなかった以下のふたつを継続する。
- M45世界記録の更新(0.991mハードル 14"26)
- 全日本実業団通算20回出場(1.067mハードル 14"80と条件のクリア)
46歳で迎えるシーズン。確かに身体能力の衰えを感じることも多いが、それを理由に限界を設けてしまうと驚くべき結果は得られない。 常に現状における自分の中でのベストを選択し、 試行錯誤しながらサステナブルなトレーニングを継続したい。 そして上に掲げたふたつの目標を達成したい。「やればできる」なのだ。
2025/4/12 春季記録会 (ユニバー)
- 15"19 (-0.1)(7着) =46歳日本最高 [2025春季記録会1][2025春季記録会2]
3月以降、順調に上がってきていた練習中のスプリントのタイムが、神戸市記録会後の週になってガクッと落ちた。 前述のぎっくり腰の影響か、理由は自分でもよく分からなかったが、追い風参考での200mのあのタイムとは整合性がつく。 その週は、ハードルのインターバルも全く走れなかった。 結局、昨年同様まったく自信が持てない中での110mHの第1戦となったが、これまた昨年同様ある程度予定通りのタイムが出せた。 走った感覚もそう悪くはななかった。
動画を見てみるとスタート1,2歩目のもたつきと、中盤から後半にかけての状態の捻りが気になる。 スタートについては、「set」で腰を上げた段階での地面への居着き感がまだまだ強いので、 重心をもう少し前方に送って、初動負荷形態のスタートダッシュの形にもう少し寄せてみたい。 後半の走りに関しては、初動負荷トレーニングで肩甲骨および股関節周辺の可動域が明らかに大きくなっている影響で、 それに伴って自然と動きも変わってきているような感じ。 自分の中でのは、「ドンッ」と力強くハードルにアタックするのが理想だけど、 動き自体はかえずとも、「ドンッ」と力強くから、「サクッ」としなやかにハードルに入るようなイメージを持つと良いかもしれない。 その感覚が今やっているトレーニングの延長線上にあるような気がする。
さあ、次は春シーズン前半の目標となる、大阪マスターズ、郡市区対抗となる。 2週間とちょっとで競技的状態を高めて、納得の走りをして、満足のいく結果を得たい。 今季の目標は前述の通りだが、まずは現実的な目標として、次のふたつをクリアしたい。
- 大阪マスターズ(0.991mハードル)14"68 = M45日本記録
- 郡市区対抗(1.067mハードル)14"80 = 全日本実業団参加標準B記録
2025/4/29 南部忠平杯大阪マスターズ(YF長居)
- M45 110mH(0.991m) 14秒72 (+2.2) (1着) = 追風参考 [2025南部忠平杯大阪マスターズ]
追風参考にもかかわらず、昨年の同大会のタイム14"68(-0.2)を下回る結果となった。
なかなかスタートの感覚がつかめず、練習の中でもよい感覚が得られていないので、主観と客観とのずれはなかったと言える。
練習でやっている通りのタイムだったということだ。
その中でも、追い風の助けもあり、14秒台のリズムで走れたことはよかった。
後半は、現状においてしっかりと走れた感覚があった。
今日の後半の走りを、ハイハードルのレースで再現したい。
まずは5月3日の群市区対抗までの3日間で微調整を行い、そこで気持ちの良い走りがしたい。
目標はハイハードルでの14秒80と3位入賞。
春季も今回も、天候に恵まれる中で昨年の記録を下回っているが、 昨年はここまで良い感じで仕上がっていた代わりに5月以降は怪我で失速した。 今年はそうならぬよう、じっくりと高みを目指しているのだと自分に言い聞かせたい。 予定通りのトレーニングをこなせているので、自分を信じて、虎視眈々と6月を目指すのだ。
2025/5/3 郡市区対抗 (ユニバー)
体力的要素は長期的な継続したトレーニングによって改善を目指すものであるが、技術的要素はふとした気づきをきっかけに突然改善されることもある。 3日前の大阪マスターズではスタートの感覚がつかめなかったが、今日はブロッククリアランスの部分を主観的には大きく改善できた。
スタートについては、「set」で腰を上げた段階での地面への居着き感がまだまだ強いので、 重心をもう少し前方に送って、初動負荷形態のスタートダッシュの形にもう少し寄せてみたい。と、春季記録会後に振り返っているが、ようやく今週になってその感覚がつかめた。 そして後半は、いつも通り自分の中ではある程度の疾走感を持って駆け抜けることができた。 だがしかし、結果は15秒00なのだ。悲観的になっているわけではないが、これが現実。
2013年に24勝0敗という驚異的な成績を残したマー君こと田中将大投手が、今年ジャイアンツに移籍して日米通算200勝を目指して奮起している。 あれだけの剛速球を投げていた投手ですら、歳を重ねる中で技術で勝負せざるを得なくなっている。 人間だれしも、パワーやスピードといった体力的要素は年々落ちていくものだ。 だけど、試行錯誤によってその低下速度を遅くすることは可能だし、単調減少させないことも可能だ。 その他の要素を向上させることで、それらの低下を補うことも出来るはずだ。
結果やタイムはさておき、今日の決勝は私以外の全員が高校生で、30歳ほど年下の選手たちとのレースであった。 4位に甘んじたものの、ゴール直前まで右前方を走る滝川第二の選手との競争を楽しむことができた。 3位に食い込んだその選手との差は100分の1秒。 ゴールした瞬間におそらく負けたなと判断できたが、確信できるほどの差ではなかったので、 久しぶりに記録ができまでのあの時間を楽しむことができた。 そして何より気持ちよく走れた。走ること自体を楽しむことができた。 こんなレースがあるから、いつまでたってもやめられないんだなと思う。 今日のビールは、いつもよりおいしかった。
次は約1か月後の関西実業団。昨年は腰痛の影響で、そのあとの世界マスターズのことも頭にあったので途中棄権したが、 今年は何としてもB標準14秒80をクリアして、8位に食い込みたい。 何度も繰り返しているが、「やればできる」
2025/6/8 関西実業団 (YS長居)
今季前半の競技的ピークの出現を目指している関西実業団まで5週間。郡市区でそれなりの収穫を得て、心身共に充実期を迎えている。 楽しみな気持ちが抑えられない自分のために、1週間ごとにトレーニングを振り返り、現状を確認しよう。
- 第1週 回復週。水に軽く300mを2本。高負荷での初動負荷トレーニングが充実。
- 第2週 月に200mを3本。今季初24秒台。疲労が残る中での木のハードルは間違いなく今季最高。順調。
- 第3週 月の練習後、計画通り練習量を落とすも、左脚に軽度坐骨神経痛の症状。先週の負荷の影響か。
- 第4週 月と木にポイント練習、週末は県総体。走高跳で近畿へ。女子マイルの躍進もよかった。
- 第5週 月に最終ハードル。やや疲労感あり。今週完全に疲労を取る。
5月中旬に発表されたエントリーリストによると、申し込みタイムは11番目。 S標準突破者は数名棄権するだろうから、B標準である14秒80を切れば、8位入賞のチャンスは十分にある。 予定通りトレーニングを消化することができ、練習の中でも手ごたえを得ることもできた。 前日の神戸市記録会終了後、ワールドウイング神戸で軽くトレーニングをして、満を持して大阪へ。 やることはやった。あとは自分の走りをするのみ。「やればできる」。快走して14秒80を必ず突破する(ここまで試合前に記述)。
- 予選 15秒16 (+0.5) (3着)
- 決勝 14秒92 (+0.0) (6着)=46歳日本最高 [2025関西実業団決勝]
「やればできる、やればできる」と呪文を唱えて願いが叶うなら苦労はしない。2つの課題のうち、難易度が高くなるかもしれないと思っていた8位入賞は、トップ選手の欠場に助けられ無事にクリア。
一方、14秒80という標準タイムには残念ながら0"12秒届かなかった。出来ることはすべてやったつもりではある。ただ、振り返ってみて、上記の第2週の時期が最も感覚が良かった。
ウエイトをガンガンやって調子の波を作っていた過去と、初動負荷トレーニングを徹底的にやって常にしなやかな状態にあることを心がけている現在とでは、
好不調の波のやってき方がどうも違うようだ。
固定観念にとらわれず、現在の自分の感覚を信じてトレーニングプランを再考して、14秒80に挑戦しよう。
例年より2週間早く姫路で開催される兵庫選手権が最初の挑戦の機会となるが、姫路は強い向かい風が吹く可能性が高いので、
兵庫選手権の2週間後の香川陸協記録会にエントリーしようと今日決めた。
兵庫選手権の1週間前に行われる神戸市立高校大会のオープン種目に出場させてもらうお願いもした。
ハイハードルの14秒80に挑戦するのは、ユニバー、姫路、屋島の3回。同じようなことは2018年にもやったな。
その挑戦の前に、来週金曜、土曜は、たけびしスタジアム京都で行われる近畿IHに同行する。おかげさまで3年連続の近畿。 まずは、そこで出来るだけの勝負をさせる。 そして来週日曜、ヤンマーフィールド長居では、私が昨年記録した14秒68のマスターズ日本記録を更新する。 「やればできる」なのだ。