26 . ヒューマン(NHKスペシャル取材班)
- 星がすごい。とにかくすごい。ナミビアでの今回の星空は、それらをしのぐ文句なしのナンバー1だ
- 首飾りに託された心。おしゃれに託された心とは、仲間との絆を大切に思うこころなのだ。
- チンパンジーは助けるけど助け合わない。私たち人間は助けられるから助け合う。
- 共感の力は、その力が発揮される場面とされない場面があるというだけではなく、他人の不幸を蜜の味と感じてしまうこともある。
- 協力を導く良い方法は報酬です。気前がいいこと、希望を持つこと、寛容であること。この戦略が協力を生み出す。
- 生き物の集団には、内なる敵、集団を裏切る行為を続ける「フリーライダー」が存在する。義務やしばりを放棄し、いわば利益だけをちゃんとせしめようとする存在。
- 制裁を受けるケースで特に多いのは人を怯えさせる行為。
- 飛び道具によって、食料の獲得手段を得ると同時に、その力を制裁に用いることで、協力と平等な分かち合いを前提とする集団の秩序を強化した。
- パプアニューギニアのシンシンの踊り。彼らは儀式に本気で専念し、男たちの士気は本当に高まっていた。
- 闘争に駆り立てるテストステロンというホルモンもあれば、他人と信頼関係を構築していくオキシトシンというホルモンもある。心が自分の思い通りにならない理由のひとつがここにある。
- ヒト以外の動物は、自然が生み出すリズムによってくらしの準備をしている。
- チンパンジーは、いまここに生きているわけで、別に明日を憂いていない。いまここをしっかりと生きる。それがチンパンジーだ。
- 私たちの生活は、自分では作れないもので溢れ、自分では理解していない技術の恩恵で成り立っている。
- 1人1人が均質であるよりも、違う個性を持つことに価値がある。それだけ集団的頭脳を多彩にするからだ。
- 貨幣経済の浸透という流れとともに、狩猟採集のくらしの中で機能していた分かち合いを尊び、格差を嫌う心が、次第に変質していく。
- コインによって、人類の欲望に火がついた。貯め続けて無限の富を築こうとする考えが生まれた。
27 . 一流だけが知っている自分の限界を超える方法(高畑 好秀)
- 「勝ちの中に負けあり。負けの中に価値あり。」勝敗という目の前の単なる結果だけに自分の心が左右されるのではなく、 もっと深いところにある本質の部分に目を向けて、技の探求や自己成長をたゆまず続けていくこと。
- 「カッコ悪いと思われたくない」「がむしゃらな姿を見せたくない」といった偽物のプライドは捨て去ってしまうこと。
- リスクの大きさを正しく知れば、リスクを冒すのも、負けるのも怖くなくなります。
- 重要なのは、お金を稼げるかどうかではなく、世間のイメージに惑わされないで、自分の価値観を貫くこと。
- 成功か失敗かは、他人が評価するものではありません。結果だけを見てまわりは好き勝手に評価しますが、 そのような評価に左右されず自分の価値観を持てる人は、自分の限界を超えられる。
- 気持ちがこもっていない形だけの礼は、本当の礼ではありません。心がこもっていれば、自然に頭は垂れるもの。相手に感謝の意を表する。
- 仕事も「試事」であるべき。仕える仕事になり、負けることを恐れると、クリエイティビティが低下する。試し事だからクリエイティブな仕事ができる。
- 成功に対しての明確な根拠をひとつひとつ自分の心の中で積み重ねていくことが大切。
- 勝ち負けには2種類あります。「他人から見た勝ち負け」「自分からみた勝ち負け」
- どこかの段階で勝負哲学や人生哲学を構築していかないと、一時的に勝負にい勝っても、長い目で見れば勝負に負ける恐れがあるのです。
- つねにギリギリの苦しいステージに身を置きなさい。
- 一流の人に共通しているのは、本質をシンプルにとらえて、地道にやり続けること。これに尽きます。
28 . 野球へのラブレター(長嶋 茂雄)
- 秋山の「褌論」
- 心気を丹田に落ち着け、従って逆上を防ぎ知力、気力の発作を自在にする。
- 腹部に体力を保持し、従って腕力の発作を大にすること。
- 気息を容易にし、従って息切れを防ぐこと。
- 身体の重心と中心を一致せしめ、従って軽くし歩速を増加する。
- 打撃がスランプになると体のキレを取り戻すために、好きな守備練習をよくやった。
- レジ―・ジャクソン(ミスターオクトーバー):開幕からレギュラーシーズンの最後の試合まで、球場に入るたびに自分に言い聞かせる。 球場でのこの一瞬は今だけのもの。大切にしろと。
- 選手たちの「楽しむ宣言」は、「努力する」「がんばる」「弱音を吐かない」「不満も愚痴も言わない」の言い換えに過ぎないと信じたい。
- スパーキー(キャプテン・フック、セオリー無視の野球):セオリーなど誰が作ったか分からないものだ。非難を恐れてそんなものに従うのはごめんだ。
- ビリー・マーチン(ヤンキース):先発メンバー9人のうち、監督に従うの者は3人、態度未定が3人、そして反抗するものが3人。態度未定の3人を味方に引き込み、 反対の3人を封じ込め、軟化させ、従わせる。これが監督の大切な仕事になる。そのためのベストの方法は勝つことだ。
- トム・ラソーダ(ドジャース):チームはことりと同じ。強く握ると死んでしまい、緩く握ると飛び去ってしまう。アメとムチの使い分けに細心の注意を払うのは勝つためだ。
- スパーキー・アンダーソン(レッズ):私は選手のセールスマンに徹している。選手には私にセールスされるにふさわしくなるよう厳しく要求する。そのベストの方法は勝つことだ。
- 人間が生きがいを感じるのは、自分の所属する組織や他の人達に役に立っていると信じられるときだ。
- なんてひどい判定だ、と言うのは許されるが、あんたの判定はひどい、と言うと退場になる。
- (天覧試合の)前の晩に、バットを2本畳に並べてどっちにしようか選んだ。
29 . ベストパフォーマンスを引き出す方法(室伏 広治・咲花 正弥)
- マイケルジョーダンの言葉、私は、自分のバスケットボール人生の中で、9000回以上のシュートに失敗し、300近いゲームに負け、26回は試合を決めるシュートを外した。 私は人生の中で何度も何度も失敗している。そしてそれこそが私の成功の理由なのだ
- アスリートと指導者の関係が対等になることが大切。お互いに相手を敬う心を持つ。
- 神経系がもっとも発達し、動作や身のこなしの習得に適しているのはゴールデンエイジとよばれる9歳から12歳。
- 日本の伝統芸の、茶・華・武道の「守・破・離」。まずは師の言うことをしっかり守り聞いていき、師の型から自分の型を作るべく努力し、最終的には型から離れて自由自在な動きを身につける。
- 指導者と選手のコミュニケーションが一方通行だと、指導者としても成長することができません。
- 大きな態度をったり、無言で通過したり、何かにつけて怒鳴りつけたりするようでは、コミュニケーションにはならない。
- 個人的な対話を1分でも2分でもしてあげることが大切。
- 自分の現状のレベルよりも1つ上、2つ上のレベルにチャレンジする。心地よいゾーンから離れ、試行錯誤、苦労し、成長する。
- 「いい準備をしよう」というが、一口に準備といっても、物理的な準備から精神的な準備までいろいろある。明確にすること。
- 真似るのは形ではなく原理。形だけをまねても自分のものにはならない。
- 競争相手になる選手のパフォーマンスに一喜一憂するようなことはありません。
30 . 不変(上原 浩治)
- もっと大切にしているものは、ボールを放つ瞬間。中指と人差し指その2本でいかにしっかりとボールを押し出すことができるか。
- スプリングキャンプの朝は早い。4時5時にグランドに来て自主トレ、朝からウエイトトレーニングをバンバンこなし、シャワーを浴びてから全体練習。むしろベテラン選手の方が朝早くから練習している。