31 . 潜在能力を引き出す武術の丹田(長野 峻也)
- 人間を「筋肉で動く機械」と認識した運動理論しかありませんから、「筋肉を鍛えることで性能を上げる」という発想しか出てこないし、 「年齢を重ねて筋肉が老化していったらパフォーマンスは低下するだけ」と諦めにしか行きつかないのです。
32 . 35歳のチェックリスト(齋藤 孝)
- 「快か不快か」「好きか嫌いか」では幼い。「この部分は減点だけどここのところは評価できる」という見方をすると判断に深みが出る。
- どんなに苛酷に思えることでも、その人にとってはストレスを超えるだけの利益、幸福が得られるケースもあるのです。
- 自己実現ではなく他者実現を考えよう。
- 仕事は獲りにいくと楽しくなる。組織の中で自分の位置づけを考えている。仕事のできる人は自分で仕事をふやしていくことを楽しんでいる。
- いつも機嫌よく人と接していますか。そうしたことをあまり表に出さずに一定の穏やかさで振る舞うのが社会人の礼儀。 機嫌の波を対人関係においてそのまま出しているのは未成熟さを露呈するもの。
- 「いつもお疲れ様です」とか「今日は暑いですね」というように、ちょっとした声かけをしている人。
- 人と同じことをしていれば幸せに過ごせる時代は終わりました。自分には何ができるか、自分はこれで生きていく、自分ならではの支柱を持つ人が強さを発揮する時代です。
- 部長や役員の誰とも顔を合わせればちょっとした会話ができる。年の近い同僚たちと過ごす時間を減らして、上司の話し相手になる時間を作ること。
- 面白がれる人は強い。自分がやりたいことができるのが仕事ではなくて、その場その場で好奇心をもってそれにチャレンジでき、そこを楽しめればいい。
- 人間は何歳になっても知的好奇心を持って脱皮し続けていることが大事。
- 本は自分への投資。自分への投資をやめてしまうと人間頭打ちになってしまいます。投資とはお金を貯めること、増やすことだけではない。 無形の財産を増やす、人間が生きることのひとつの意味でもある。
33 . とまらない(三浦 知良)
- いい選手はタフ。環境の違いも直面した状況の厳しさもすべて楽しめる。試合に負けても切り替え、次へ挑むのも強さのかたち。
- 無理だと周りが思うのは、そんな人が今までいなかったというだけ。
- プロというものはまるくなるだけじゃいけないんだ。試合に出られなければ「くそ野郎」といきり立つくらいギラギラしていなければ。
- 「成功は約束されていないが、成長は約束される」成長するという信念を強く抱く人間に青春は訪れる。 成功よりも成長したいとの気概でことにあたる人がずっと青春を生きるんじゃないか。
- 私はJ1ですと名刺だけあっても仕方ない。名刺がJ2でもピッチで輝けるほうがいい。
- バンコクで夜7時に試合をして、翌日9時半から横浜FCの練習に出ると話したら「お前はバカ」と言われた。でも僕はこれがたまらない。
- 「あのときやる判断をしてよかった」と思えることの方が多いよね。休みよりやることで「やれる」という自信に変える。
- ベテランにもいろいろある。変化に対応し、成長しようとするベテランでなきゃいけない。
- まだ活躍したい、できる。この野心が不思議となくならない。なにくそ、悔しいと感じる。
- 100本を30本に抑え、その分走りの密度や効率を求めると体の感覚の帳尻があってくる。量を減らすのは後退に似て怖く感じるものだけどね。
34 . 「筋肉」よりも「骨」を使え!(甲斐 善紀・松村 卓)
- アスリートがミスをすると、コーチはよく考えろ!と声を上げるが、アスリートが目指しているのは考えることではなく考えないことだ。
- むやみに腹筋や腕立てをやるよりも、微細なシステムの統合を訓練する方がよっぽど速く走れるのではないでしょうか。
- 体幹の柔軟性、その体幹を支える骨の使い方こそ重要。特に肋骨の動きが大きなカギになっている。
- 間違った体の使い方をしているからきつい。無意味に肉体を酷使し、つらいトレーニングをやり遂げたという自己満足で脳を喜ばせている。
- 同じ経験をしてそれを楽しいと感じられる人は、それを苦労だと思う人よりもずっと前向きで得るところも多い。同じ練習であっても、 それと積極的に向き合っていれば、体も壊れにくく、得るところも多い。脅かされて練習しているんだとしたら…。
- いままでの成績が落ちることにすごい恐怖心がある。だから変われない。
- 普通は床を必ず蹴って反転しようとするでしょう。実はそれが動きを遅くし、止められてしまう一番の要因なんです。蹴らないコツをつかむ。
- 固まっている筋肉をほぐす。すごく深いところ。骨に近いところをほぐす。余計なものをそぎ取って、素の状態に戻ることが大切。
- 筋肉をつけることに意味を感じている限り、筋肉の硬化をとって骨を動かしやすくするという発想にはならない。
- 地面に居つくな、空中で仕事をしなさい。
- 脳の過保護な介入を放置したままでは、自然な動きができない。
- 柄(骨)をちょっと動かせば扇(筋肉)が楽に動くのに、ほとんどの人が柄を動かすことを忘れ、扇を分厚くしたり直接動かそうとしたり、 とんちんかんなことをやっている。大元を動かせば、体は自然に動くのにみんな逆をやっている。
35 . 希望のトレーニング(小山 裕史)
- 完成と思えば成長なし(青木 功)
- 骨盤が前傾している中で、ふりだされた脚の足裏の外側、第四指球のあたりから着地して、その瞬間くるぶしの下が接地して、 足底すべてを使ったフラットな状態を誘発して大きな力を使うことなく骨盤と体を送り込む。母指球が地面に触れるのは骨盤と体の送り出しの一番最後です。
- 骨盤前傾とは、脊柱に対する前傾のこと。骨盤を前方に出して、骨盤と腰椎の五つの骨が垂直気味にまっすぐになるようにたてる。腰椎と骨盤を一緒にたてる。骨盤と腰椎、ここは一体化していることが大切。