2002 (H14/社2/23歳)
- シーズンベスト:14"42 (+1.2) (近畿選手権/紀三井寺)
- 日本ランキング:44位
- 兵庫ランキング:1位
- 主要大会結果:兵庫選手権 1位/近畿選手権 1位/関西実業団 2位
2002/4/6 尼崎ナイター(尼崎)
- 15"40 (-0.4) (1着)
2002年のシーズンが開幕した。と言っても、この記録会に出ようと決めたのは、 3日前のことで、本当に練習の一環といった感じで、終了後すぐウエイトトレーニングに向かった。 記録的には、毎年春先はこんなものなので、試合をこないしていくなかで、徐々に調子を上げていきたいと思っている。
2002/4/14 春季記録会 (ユニバー)
- 15"17 (-0.1) (1着)
先週に引き続き、今シーズンの第2戦。 年度始めということで、仕事のが非常に忙しく、練習どころではなかったが、 先週の記録を上回る記録となった。 今日と先週の記録会は、春のシーズンまでの準備的な記録会と位置付けているが、 次のゴールデンウィークにある試合には、少し調整して出場する予定。 とりあえず14秒台を目標にしたい。
2002/5/3 郡市区対抗 (加古川)
- 予選 14"93 (+0.4) (1着)
- 決勝 15"56 (-3.0) (1着)
自分としてはかなり調子が上がってきおり、期待していた大会であったが、 タイムは予選の14"93が最高。決勝で記録が出なかったのは、いうまでもなく、 風の影響は大きいが、次のようなところが、悪かったと思う。
- 予選と決勝の間が、長すぎたため、体調管理がうまくいかなかった。
- この日は、5m前後の向かい風が終止吹いていたため、レースの前からあきらめの気持ちがあった。
- 競争できる相手が、自分の中ではいないと思っていたので、勝負にこだわる気持ちが薄かった。
2002/5/4 神戸市民大会 (ユニバー)
- 決勝 15"03 (+3.2) (1着) =追風参考
2日連続の試合ということで、予想はしていたが、疲れが取れていなかった。 しかし、疲労云々やレース内容より、結果を見ての一番の疑問は、「本当に追い風3.2mか?」と言うことだった。 走った感じ、中盤で、強い向かい風を感じたので、これには納得がいかず、本部に問い合わせたが、 風力係の手元の資料にも追い風とあったそうだ。 聞くところによると、レース終了後、風力表示が、もたつく場面もあったそうなので、 自分としては、向かい風だったと信じることにした。 この試合は、7月の五大都市の参考レースにもなっていて、 試合の結果、今年も出場させてもらうことが決まった。名古屋の瑞穂陸上競技場。 昨年のこの大会では自己ベストを記録しているだけに、 今年も自分の記録のため、対抗戦の得点獲得のため、頑張りたい。
2002/5/19 関西実業団 (皇子山)
- 予選 14"89 (+0.7) (1着)
- 決勝 14"66 (-0.8) (2着)
自分なりに、まずまず納得の走りで、セカンド記録をマーク。 朝から雨で、一体どうなることかと思ったが、なんとか昼前には上がり、 風も微風、コンディションとしてはまずまず。 エントリーが9名で5名棄権と言うことで、予選は行われないことになりそうだったが、 4名で本部にお願いし、(といってもそのうちのひとりの顔が利いたのであるが)なんとか、 2本走ることができた。がしかし、 予選はなんとひとり。初めての体験であったが、気合が入らず、気楽に走って14"89。 決勝は、昨シーズン自己ベストを出した時に一緒に走った選手と一緒で、前半飛び出されたものの、 何とかくらいついて、相手が後半ももたついているところをかなり追い上げたが、100分の4秒及ばず、 2位という結果であった。 春季シーズン前半のポイントと位置付けた試合で、しっかり結果を出せたことについては、 来年以降の自信にもなりそうである。今後は1週間くらい休養を取って、6月末の兵庫選手権、 7月の五大都市にむけて、トレーニングを積んでいきたい。
2002/6/15 関西実業団記録会 (尼崎)
- 14"81 (+0.9) (2着)
先月の関西実業団後、腰痛に悩まされて本格的な練習はできてない状態が続いていたが、 兵庫選手権をにらんで、この時期に一本走っておきたかったので、腰をごまかしながら出場。 そんな状況ながら、予想以上に身体は動いていていた。 重たいウエイトができないぶん、軽いシャフトなどを用いて、 サーキット的なトレーニングにしてみたり工夫しながら、 2週間後にピークを持っていけるように、仕事も忙しいが、がんばっていこうと思う。
2002/6/29 兵庫選手権 (ユニバー)
- 予選 15"09 (+1.4) (1着)
- 準決 14"72 (+1.1) (1着)
- 決勝 14"57 (+2.8) (1着) =追風参考
2連覇達成。去年の初優勝にはあまり喜びがなかたが、今年はかなりうれしかった。 というのも、今年は、申込みタイムのランキングが自己ベストの14"59で3位だったし、 いきのいい大学生や、実業団の選手も出場していたので、勝負に勝ったという感じがしたがしたから。 いままで肝心なところで勝負弱いことが多かったし。
予選
軽く流して通過。別の組では予選から14"64で走った選手がいて、これは手ごわいかもと。
準決勝
2組あったが、上述した選手と同じ組。中盤常に視界に入っていたので、 がちがちになってたらしいが、100分の1秒差で先着。 準決勝といえども負けたくなかったからフィニッシュまで全力で走った。 3着+2ということを考えると、最後は流したほうがよかたのかもしれないが、記録も出したいという欲があったので。 もし流してベストに少し届かなかったら後悔するだろうと思うので、自分の場合、準決勝で力を抜くというは今のところできない。 将来的にはそうしたほうが良い場面があると思う。
決勝
2度のフライングのあとのスタート。自分も1回フライングととられていたので、 慎重ではあったが、その中でもいいスタート。この日はスタートの調子はよかった。 5~6台目あたりまで、追い風にも乗ってスムーズな展開であったが、 7台目でリード足を強くぶつけてしまいやや失速。この瞬間、後ろから抜かれるのでは!?と不安が頭をよぎったが、 勢いに乗ってなんとか1着でフィニッシュ。ランニングタイマーも自己ベストを上回る、14"57。 ハラハラした展開だったということ、スタート前に接戦を予想していたこと、 いろいろあったので、ほっとしたというか、大人気ないかもしれないが、ゴールして思わず、軽く声を出して、 一発手拍子をして、喜んでしまった。
以前から、同じようなことばっかり言ってるような気もするが、7台目、あててなれば、 14秒前半は出てたかと思う。しかし、追い風参考ながら、新しいスピード感を感じることができたので、 次のレベルへのいいステップになったのではいかと思う。
2002/7/14 五大都市 (瑞穂)
- 決勝 15"26 (-2.7) (5着)
兵庫選手権後、風邪で10日ほど苦しんでいて、 体調的にももうひとつだったということもあり、今回は不本意な結果に終わってしまった。 失敗した要因を自分なりに考えてみると、大きく2つあげられると思う。
- 周りの選手の持ちタイムが13秒台~14秒前半だったためと、 自分の調子がいまいちだということで、すこし弱気になっていた。 また、落ち着かず、集中できなかった。そのためスタートも出遅れた。
- 向かい風に弱い。
今季は県内の試合では、自分が先行するレース展開が多かったため、 今後さらに上を目指していく上で、このレースはいい経験になったと思うし、いい刺激にはなった。 夏季は走りこみと、ウエイトを中心に行って、もう一度基礎をつくりなおして、 秋に自己ベストをだせるようにがんばりたい。
2002/9/7 近畿選手権 (紀三井寺)
- 予選 14"70 (+0.1) (2着)
- 決勝 14"42 (+1.2) (1着) =自己新
調子いいと言いながら、なかなか更新できずにいたが、やっとで自己記録を更新できた。 14秒台前半に突入。おまけに近畿選手権優勝というおまけまでついてきた。 今回の試合は秋のシーズン1試合目ということで、夏順調にトレーニングはつめたものの、 試合でパフォーマンスを発揮できるかどうかが少し心配であったが (いや、実はまだ発揮できてなくて、次はもっとびっくりする記録がでるとも思いたい)。
五大都市が終わってから、8月前半までは、質より量を重視し、走りこみやウエイト中心に行った。 そして8月後半からは、近畿選手権に向けての試合準備期と位置付け、量から質へ移行。 その中でも、筑波に訪問しての練習は、かなりいい刺激にもなったし、 自信が持てたという意味でも、非常によかったと思う。 また、母校(高校)の顧問をされている先生が、月刊陸上競技の400mのトレーニングを連載されているが、 その中で、動きの切れを作っていく方法として、 「ダッシュや加速走で切れ味を出していく」のではなく、「スプリントドリル等、動きを確認しながら、疲れを取っていくこと」 を重視した方が良いというような内容を書かれていた。 過去2回近畿選手権に出場したが、いずれもコンディションがうまく作れなかったので、参考になった。
当日の動きに関しては、予選は、先行された中であったが、途中からやや余裕を持った走りができた。 決勝では、他選手が1度のフライングのあと、自分が2度目のフライング。 自分がフライングしたときは、やや落ち着いていなかったので結果的にこれで自分のペースをつかめたような気がする。 1台目で抜き足のひざをややこすったものの、大きなロスもなく、10台クリアーすることができたことが、予選で負けていた選手に先行されても、 後半徐々に追いつき10台目超えてから逆転し100分の7秒差で競り勝てたことにつながったと思う。 記録だけではなく、勝負にこだわっていく中では、10台をミスすることなく確実にクリアーできる技術と精神力、勝負強さを身に付けなければと感る。2002/9/29 全日本実業団 (福島・あずま)
- 予選 14"58 (+0.1) (3着)
試合としては、今季最後となる、全日本実業団に出場すべく、はるばる福島まで行ってきた。 この日のコンディションは、不安だった天気もどうにか回復しまずまず。 アップでの感覚は、体は軽くて、走ることには問題ないものの、ハードルになるとなんかいまいちといった感じであったが、 結果としては、可もなく不可もなくといったところ。 時間が早かったということもあったし、やはり1本目のレースでピークに持っていくのが難しかったように思う。 この大会では、全日本の大会だけあって、月陸や陸マガで見かけるような日本のトップクラスの選手とのレースになる。 兵庫県内の大会なんかでは、かなりマイペースにアップから招集、試合前の待ち時間を過ごせ、かつ、自分の雰囲気でスタートにつく感覚がある。 しかし大きい大会になると、なかなかそううまくいかないことが多かったが、今日は比較的自分のペースを保てたと思うので、いい経験にはなったと思う。 今年の決勝進出への最低タイムは14"39。決勝へ行く選手は、決勝をにらんだレースをして軽く予選を通過する。 自分くらいのレベルの選手は、予選一本にしぼってがんばって、うまくいってぎりぎり。かなり大きな壁を改めて感じた。 今シーズンは後2試合(記録会)に出場予定。また、10月12日から、鳥取ワールドウイングのトレーニング合宿に行く予定で、 この夏ごろから取り入れ始めている、初動負荷理論について、もう少し勉強して、競技に役立てていこうかとも考えている。
2002/10/6 秋季記録会 (ユニバー)
- 14"86 (+1.6) (2着)
- 100m 11"38 (+1.5) =自己新
2週連続の試合ということで、1週間調整して出場した。調子は悪くないと感じていたが、結果はいまいち。 集中しきれなかったように思う。タイムもいまいちだったが、走った感覚も、ピリッとしなかった。 しかし、初めて14秒台で走った頃は、これが14秒台のスピードか!と実感したものだが、 その頃に比べて、主観的なスピード感覚もかなり上がっているんだなぁと、よく考えると気が付いた。 あと一試合残っているので、自己ベストまでは望まないものの、14"6~7くらいのタイムが出せるように、最後までしっかりやりたいと思う。 100mにも出場。一応自己ベストだったが、やや記録に不満。もうちょっと出せそう。
2002/10/19 尼崎ナイター(尼崎)
- 15"15 (+0.9) (1着)
先週末の土日月、鳥取のワールドウイングに行って、今まで感じたことのない走り方を教わった。 トレーニングの方向性も全然違っていた。目から鱗という感じの2泊3日の合宿を終え、来シーズンへ向けての方向性が本当にまったく見えない中での、 今季最終レース。合宿の後は、まったく陸上の練習はしていなくて、来週のバスケ部の試合に向けて生徒と一緒に汗を流しているだけだったので、 記録は期待していなかったのだが、今日は本当ににいろいろ考えさせてくれたレースとなった。 15"15というタイムのスピード感がこんなに不快なことにまず驚いた。また、そのことが、自分の成長の裏付けなんだと自信にもなった。 合宿で習った新しい技術を試そうと思っていたが、まったく思い通りに体が動かない。 期間が、短すぎるのであたりまえなのだが、そのことが来季に向けて、どのような方向性でトレーニングを行っていこうかという迷いをいっそう大きくしている。 新しい技術を習得するには、今の技術を一度崩さなくてはならない。それがとても怖い。 ここ数年、ハイクリーンのマックスをあげることを主眼とした練習で着実に結果をだしてきたが、 今回学んだトレーニングの方向はまず、筋肉の柔軟性を高めることを主眼としており、ハイクリーンや、スナッチは初動負荷理論にのっとたトレーニングには向いてないとのこと。 また、初動負荷のマシンは京都まで行かないとない。 今日の記録会は真剣に考える機会を与えてくれたという点において、意味があるレースになったような気がする。