2007 (H19/社7/28歳)
- シーズンベスト:14"23 (+0.2) (関西実業団/尼崎)
- 日本ランキング:33位
- 兵庫ランキング:1位
- 主要大会結果:兵庫選手権 優勝/近畿選手権 2位/関西実業団 2位
2007/3/24 兵庫実業団記録会 (尼崎)
- 15"30 (+0.0) (1着)
毎年思うことだが、一年って本当に早い。2007年のシーズンが始まった。 昨年、社会人6年目のシーズンは地元で日本選手権、国体が開催される年であったが、残念ながら目標達成とはならなかった。 そのシーズンを終えてのこの冬は、変な気負いなくトレーニングに取り組めたように感じている。 坂道や砂浜を利用した走トレーニングを多く取り入れ、ウエイトトレーニングにおいては軽めのウエイトを行い、昨年に引き続き「動く身体」作りを行ってきた。 今日は、スピード練習はまったく取り入れいない段階なので、スタートからの走りが散々で、1、2台目をぶつけてしまったが、 後半は昨年から心がけている4歩のリズムでスムーズに走ることができた。内容的に後半は悪くなかったと思っている。6月末の日本選手権、7月の兵庫選手権に向けて、 長い目で見て、ゆっくりと仕上げていきたい。
ところで、2007年度より勤務校が変わることになった。 昨年までの午前中オールウェザーのトラックで練習ができる環境ではなくなる。 しかし、この冬はそのようなことを見据えて、短時間でいかに効率よくトレーニングを行うかという観点をもって練習を行ってきた。 工夫次第でどんな場所でもいいトレーニングはできる。時間は自ら作るものだ。与えられた環境の中で、ベストパフォーマンスを発揮できるよう、がんばっていきたい。
2007/4/9 兵庫実業団選手権 (尼崎)
- オープン 15"32 (-1.2) (1着)
今季第2戦。例年の感じなら14"8台くらいで走りたいところだったが、向かい風とはいえ、前回の記録を下回るという結果に。 競技的な疲労の蓄積はあまり無かった気がしているが、4月からの新しい職場にまだ慣れていない時期で、 前日は終日審判をしていたという、生活的な疲労感がたまっていたので、仕方ないかとも思える。 幸い、なんとかかんとか練習は継続できそうな感じをつかんでいるので、春先は厳しいレースが続くであろうが、 気持ちを切らさず、シーズンに一度でいいので、ドンピシャでピーキングを行える試合を向かえれたらいいと思う。
2007/4/15 春季記録会 (ユニバー)
- 14"87 (-0.1) (1着)
先週1週間の生活を通して、自分の練習の仕方について、さらに考えがまとまった気がする。 それは、中途半端に現役を続けることは意味が無いということ。正直少し迷いがあったが、ふっきれた。やるからには徹底的にやらなくては。 完全に自分の練習をする日、一緒に走る日、完全に指導に徹する日、メリハリをつけよう。 そして、自分が目標に位置づけた試合に向けて、どのようにトレーニングを行うのか。集中して練習するということはどういうことか。 目標達成への過程を生徒たちに肌で感じさせてやろう。そのためには結果を出さなくてはならない。 よし、がんばろう。もやもやしていた気持ちにようやく灯がともった気がする。
今日は2週連続でのレース。身体はどちらかというと重たい感じだったが、ようやく今季初14秒台。 ちょっとスローペースかもしれないが徐々に仕上がってきつつあるようだ。次回は5月3日の群市区対抗(三木防災)。
2007/5/3 群市区対抗 (三木防災)
- 予選 14"63 (-0.8) (1着)=大会新
- 決勝 14"78 (-0.4) (1着)
新しい環境にも慣れ、高校生と一緒になって、自分の原点に戻ったような気持ちでトレーニングを続けることができている。 前日のミーティングで述べたとおり、この日は一緒にトレーニングしている部員たち、その他応援してくれるまわりの方々への感謝の気持ちを改めて肝に銘じてレースに臨んだ。 この日の目標は期せずして公言することとなった、14"77という大会記録の更新。 前日、インターネットで天候をチェック。午後から南西の風が強くなるとの予報。 北から南へのホームストレートであることを考えると15時30分からの決勝では強い向かい風になる可能性が強いと考え、予選で記録を出そうという作戦。 10時開始の予選にあわせて6時45分から1次アップそして2次アップをすませての予選のレースは、思った以上に身体が動いた。予定通り目標達成。まずまずの走り。 予選から5時間以上あいての決勝。競技場周辺は比較的強い風が吹いていたし、正午過ぎのトラックレースでは、やや強い向かい風を計測していたが、 予想に反して穏やかな風。追い風が吹くような状況も生じていた。予選終了後、準決勝を想定してのアップを入れたり、工夫したつもりだったが、 残念ながら予選のタイムを下回ることとなった。 決勝の結果はいまいちで、若干のふがいなさを感じたものの、作戦通りの試合をできたことをよしとしたい。技術的な課題も感じられたので、 その点、今後修正できればと思う。
2007/5/20 関西実業団 (尼崎)
- 決勝 14"23 (+0.2) (2着)
尼崎での開催とあって、さほど自分の中で盛り上がりの無かった今年の関西実業団であったが、 自己セカンド記録をマークすることができた。自己ベストを出したとき同様、変な気負いも無く、あっさりとした感じのレースだったが、 実はそれくらいがちょうどいいのかもしれない。 レース内容を振り返ってみると、5台目くらいまでは1着の選手とほとんど差が無かったが、後半徐々に差がついていったように記憶している。 微妙ではあるが、ハードリングの接地のタイミング、インターバルの走り出しのタイミングがはまっていないのではないかと思う。今後改善したい。
今年は、実に10年ぶりに土のグラウンドで練習を行っている。土のグラウンドでハイハードルを跳ぶことによってしっかりと踏み切ることを無意識にできていたり、 そのほかの部分においても、ひそかに期待していたことではあったが、この環境の変化が自分にとってプラスに働いているようだ。 しばらく期間が空いて、次の目標大会は6月末の日本選手権、7月の兵庫選手権になる。 いったんしっかりと練習する期間を作って、もう一度調整を行って、これらの大会に臨みたい。
2007/6/9 神戸市録会 (ユニバー)
- 15"14 (-2.1) (1着)
日本選手権、兵庫選手権に向けての練習の一環という形で出場した今日の記録会。 初めて審判をしながら、合間を縫って出場という形でレースに臨んだが、想像以上に集中できなかったように思う。 なんというか、うまく気持ちを試合モードに切り替えることができなかった。自分が抜ける分、他の先生方に多くの仕事がまわってくることを考えると申し訳ない。 100mにもエントリーしていたが、ハードルを走った感じから判断して、棄権することにした。 向かい風が強かったこともあるが、15秒台という結果。日本選手権まであと3週間弱。 しかし、毎年この記録会あたりでいったん調子を落として、そこから上げていく形をとっているので、自分の中での、焦りとか不安はそれほどない。 自分にとって都合のよいデータをもってきているだけかもしれないが、平成16年度、大阪選手権で自己記録14"20を出した時も、 3週前の同記録会では15"25(-1.0)という結果であった。これまでの経験を参考にしながら、 かつ今の自分のコンディションを的確に判断しながら、しっかりと仕上げていければと思う。
2007/6/29、30 日本選手権 (長居)
- 予選 14"27 (+0.5) (2着) [2007日本選手権予選]
- 予選 14"28 (+0.0) (7着) [2007日本選手権準決]
今年で3回目の出場となる日本選手権。8月開催される大阪世界陸上の最終選考会ということもあり、昨年、一昨年と比較して、かなり盛り上がりのある試合となった。 日本選手権の組み分けは、怪我で出場できない選手等を除いて番組編成をするため、前日に決定され、デイリープログラムという形で発表される。 携帯サイトでスタートリストを確認すると、予選は6組2レーン。あまり他の選手のことを気にしないでおこうとは思ったものの、見るとあれこれ考えてしまう。 比較的楽な組かもしれない。学生は6月初旬のインカレに照準を絞ったであろうと考えると、調子を落としている可能性がある。実業団選手もミズノ大橋選手以外はそれほど好調とは思えない。 さらに、当日、8名のうち2名が欠場していることが判明。しかも2人とも自分より申し込み記録が上の選手。2着+4が準決勝進出だったので、 2着を狙いにいってもいいのかなと考えた。案の定、大橋選手が飛び出して、残りの選手は団子状態。思っていた通りの展開だったので、驚くほど冷静だったように思う。 作戦通り、右肩を突き出すようにフィニッシュ。0"04秒、3着の選手に先着することができた。プラスで拾われた最低タイムが14"07だったことを考えると、 とてもついていたのだが、3回目にして初の日本選手権準決勝進出となった。
翌日の準決勝は、失うものは何も無いので、失敗を恐れずに思い切って走ろう、という気持ちで臨んだが、結果は14"28。 残念ながら自己記録更新はならなかった。 以前、13秒台は手の届きそうなところだと書いたことがあったが、今回走ってみて、14"2台と13秒台に非常に大きな隔たりを感じた。 しかし、そのように感じられたことや、いろんな選手、先生との話の中から、今後の練習のヒントも得ることができた。 「13秒台で走るためには何をやったらいいんですかねぇ?」 いろんな人との話の中で質問してみようかとも思ったがやめた。 なぜなら、それは自分で考え、見つけるべきことだと考えたからである。技術的な知識や新しい情報はいくつかもっているので、 それをいかに自分の頭で解釈して、身体で表現していくか。自分に足りないところを補うためにはどのような練習が必要か。 なんとなくやるべきことは見えてきている。
2007/7/15 兵庫選手権 (ユニバー)
- 予選 14"64 (+1.7) (1着)
- 準決 14"17 (+2.9) (1着) =追風参考
- 決勝 14"26 (+0.6) (1着)
台風4号が近畿地方を通過する影響で、前日の段階で競技開始を2時間遅らせることが決定。 一体どうなることかと心配したが、雨は上がり、ホームストレートは追い風が吹く状態。非常に良いコンディションの中、久しぶりの1日3本のレースであった。 予選は、3本あることを考えて、省エネで。アップではハードルを跳ばずに、レースでは正確でリラックスした動きを意識して走った。 風の様子から判断して、今日は残りの2本で記録を狙おうという作戦に決定。 準決勝の前のアップでは、すばやい動きで神経系を刺激、インターバルを短くしてのハードル練習を実施した。 スタートが上手くいっていたらしく(見ていた人の話)、1台目をぶつけたものの追い風に乗って幻の自己記録。 調子はいい。決勝に期待。決勝と準決勝の間は3時間ほど空いていたが、1時間半ほど控え室でおとなしく過ごし、アップはほぼ準決勝の時と同じような形で行った。 そしてその決勝。選手紹介の際、ダッグアウトから拍手を送ってくれている先生方に加え、ゴール付近に陣取り拍手を送ってくれている生徒たちに気がついた。 10人ほどの集団だが、はっきりと分かった。「応援に後押しされる」とはこういうことかと実感できた。結果は自己記録まで後一歩及ばず。
これで今季の前半戦が終了したが、日本選手権と兵庫選手権の中で、今後の技術的な課題をはっきりと見つけることができた。 準決勝のスタートの話もそうなのだが、日本選手権のときも、立ち話の中で軽く触れられることが、自分の中で重要な課題にしていることと驚くほど一致している。 話す人によっていろんな表現をするのだが、そのいろんな表現が、自分の中に新鮮なイメージを作り出していく。 今までにもこのようなことを記述してきたが、今回はなにかつかめそうな感じがしている。今感じている課題を常に意識して、夏のトレーニングを行っていこうと思う。
2007/9/8 近畿選手権 (紀三井寺)
- 予選 14"56 (-0.8) (1着) [2007近畿選手権予選]
- 決勝 14"60 (+1.1) (2着) [2007近畿選手権決勝]
兵庫選手権から2ヶ月弱。合宿や強化練習を含む夏季トレーニングを積んで迎えた、秋季シーズンの第1戦。 到着後、競技場を少し散歩して様子を伺う。紀三井寺は5年前、社会人2年目の近畿選手権以来2度目で、 そのときは自己記録で初優勝しているという縁起の良い競技場。前回来た時と変わった様子はなく、サブトラックは土。 バックスタンドの下に80mの雨天練習場があったのでそこに陣取りアップを開始した。 決勝一発勝負でいこうかとも思ったが、予選もそれなりに走りたいという欲が出て、結局ハードルまで跳ぶという、2本確実に走れるだろう試合の1本目用のアップを行った。 雨天練習場での感じはなかなか良かったので、若干の期待を持って予選を走った。しかし、やや身体が重たい。向かい風の影響もあり14"5にとどまる。 これは、1本目に完全にあわせるアップでもなかったし、まだまだ身体が仕上がっていないだけかと理解し、予選から2時間後の決勝に向けて、 再度雨天練習場で動きの確認。ここでは身体が動いているように感じる。 決勝。集中しようと気持ちを高めていったが、いまいち集中しきれない。 そもそも、意識して集中していること自体集中できていない。そして、課題にしていたスタートで大幅に出遅れる。 反応が非常に遅く、アプローチの走りも悪く、1台目で完全に腰の引けたハードリングになってしまった。 スプリントハードルは1台目の入りがレースの出来の9割を占めると言う人もいるくらいで、あれだけ悪いアプローチの走りでは、中盤から後半の走りも話しにならず。 勝負にも負け0"02秒差の2位。完全な失敗レース。
あ~あという感じだったが、アップでは動いていると感じつつも、集中力、身体のキレともに本調子でなかったことを自分としてはこう捉えている。 確かにこの試合に向けて調整はしてきたものの、今は、まだ夏季の少しレベルを落とした状態から、試合用の身体の状態に仕上がりきっていない段階にあると。 今までの経験からも、これからもっと身体は仕上がっていくはずである。 自分の好きなこれからの秋季シーズン、試合数は少ないが、3年以上も更新されていない自己記録、さらには13秒台に挑戦したい。今後の予定は次の通り。
- 9月23日 全日本実業団(長良川・岐阜)
- 10月21日 田島直人記念陸上(下関・山口)
- 10月27日 香川カーニバル(丸亀・香川)
2007/9/23 全日本実業団 (岐阜メモリアルセンター長良川)
- 予選 14"98 (-0.9) (5着)[2007全日本実業団予選]
毎年、大きな目標試合のひとつとして考えている試合であるが、昨年に引き続いて散々な結果となってしまった。 近畿選手権後、この試合にあわせて練習・調整を行い、水曜日のハードル練習ではまずまず納得いく動きができ、 今までの経験の範囲内では、間違いなく調子は上向きでこの大会にのぞんだのであったが、 当日の1次アップで全く身体が動いてこなかった。 1次アップなので、休憩をとって、直前のウォーミングアップでは切れ味が出てくるだろうと、自分に言い聞かせるが、 2次アップでも身体が全く動かない。主観的な調子と実際の動きとにずれがあることは結構よくあることで、自分の感覚とのずれだと開き直ってレースに臨んだ。 しかし、実際、全く身体は動いていなかった。スタートで出遅れると、2台目から4台目で前を行く選手と接触。 前から後ろへ押されえるよな形となり、大失速してしまった。
今のところ、今年の秋は、近畿選手権といい今回といい、思ったように記録がでてこない。 春の大会でまずまずうまくいっていたし、良い時があれば悪い時もあるということか。 残すところ2試合。田島記念と、その翌週の香川カーニバル。気持ちよく走りたい。納得のいく走りをしたい。 それができたら結果はついてる。これからの5週間、そのために、自分が最善と考える取り組みをするだけだ。
2007/10/21 田島直人記念陸上 (下関市営)
- 予選 14"99 (-2.3) (3着)
- 決勝 14"73 (-2.0) (4着)
過去7年間で最低の記録に終った全日本実業団からの4週間は、なかなかいい感じで練習をすることができ、調子良しとの感覚を持って、 2週続きでの秋の遠征を迎えた。その1試合目は第4回田島直人記念陸上。 例年は維新百年記念陸上競技場で開催されていたのだが、現在国体にむけて改修工事中の為、今回は下関陸上競技場で行われた。
行ったことのない競技場で試合をするときは、事前にあれこれと調べてしまう。まず、競技注意事項を確認。すると、スパイクの長さは7mmまでとなっていた。 ほとんどの競技場では9mmまでという制限のはずなので、山口陸協に電話で確認してみたところ、下関の競技場の都合とのことだった。 いったいどんなトラックなんだろう。 次に風の様子をチェック。田島の1週間前に行われている大会では、いい追い風が吹いている。気象庁のアメダスデータによると、この日の下関の風は南東の風。 ホームストレートが東から西に走っていることに整合する。では、試合当日の天気は…。西北西の風がやや強いとの予報であった。ん~向かい風かもしれないなぁ、 とマイナスの思考が頭をかすめつつも、風なんて吹いたり止んだりするからわからないと自分に言い聞かせる。そんな下調べをして、下関に向かった。
当日の朝、到着するとまずトラックを確認。な~るほど、鳥取の布勢と同じタイプのスーパーXというトラックだ。 これは、ひょっとしたらスピードが出るかもしれない。風は…おっ 予想に反して追い風。これは期待できるかも…。 と思ったのもつかの間、しばらくすると風向きが変わった。数値以上に強い向かい風を感じた。 さらにトラックも、部分的に張り替えているところは弾力があるが、劣化したところはかなりカチカチになっていた。 あまりスピードにのらない。よって、環境的なコンディションはあまり良くはなかった。 しかしながら、今季の締めくくり、この試合の為に準備してきた。どのような状況であれ、走るからにはベストをつくさなくては、 気持を切り替えてアップを始めた。調子はいい。スタートダッシュの感覚もよかったし、体もよく動いていた。が、結果はでなかった。
レースを振り返ってみて、タイムはまったくであったが、向かい風2mの条件下で行われた決勝は、 内容的にはまずまずよかったように感じている。予選では、強い向かい風に気持ちが負けてしまったが、 集中しきれていなかった分、レースの中での課題がすこし見えた気がした。 秋の遠征第1試合は、残念な結果に終わった。しかし、この日感じたことを来週につなげなければ。 シーズン最後の試合を納得のいく形で終わらせることができるよう、あと1週間、最終調整を行っていこうと思う。
2007/10/27 香川カーニバル (丸亀)
- 予選 14"47 (+0.0) (1着)
- 決勝 14"38 (+2.7) (3着)=追風参考
先週、下関では納得のいかない結果に終わり、今週こそはと臨んだ6度目の香川カーニバル、大好きな丸亀での試合。 今週の水曜、試合前最後のハードル練習を伊川谷高校のグランドでしたのだが、実は感覚としては今季最高だった。調子はよいと感じていた。当日の感覚も良かった。 予選、スタートはドンピシャ、5台くらいはとても良かったと思う。しかし後半にスピードダウン。ハードリングでの滞空時間が長く感じられた。 そのように感じられたので、速く動かそうとしてしまい、いつも以上力みが生じた。踏み切り足がトラックから離れた瞬間以降は、 その瞬間に決められた放物線の軌道に身をゆだぬるしかない。結局スピードに乗り切れず、10台目を越えてからは走りなおす感覚があった。う~ん、いまいち。
予選後、考えた。ポイントはリラックス。数年前から意識していることだが、身体の芯から気持ちよく動かす感覚。タイミングよく力を出すこと。 ハードリングをもっと前方向に。このあたりにポイントを絞ってアップをした。 そして決勝、台風が発生したことと関係してか、急に風が強くなりだした。でも追い風。今季最後のレース。一発集中だ。 ピストルの音への反応は予選同様よかったが、第1ハードルまでの8歩、前傾姿勢をとりすぎたと思う。風の影響もあったのだろうが、第1ハードルで大きく浮いた。 他の選手が一気に前に出てきた。このレース、1着が13"97、2着が14"35。1台目の段階で完全に出遅れた形の3位。 しかしそこから10台目を超えるまでは、1位の選手とさほど差をつけらることもなくしっかり走れた。9台目くらいで2着の選手は追い抜いていた。 そのままゴールしていれば後半が良かったレースとの感想になったのだろうが、10台目を越えてから転びそうになってしまった。 10台目を越えるときに直接受けた風の影響もあったのだろうが、スピードに乗っていたため、身体をさばききれなくなった感じだ。 昨年、鳴門での関西実業団14"27(+1.8m)のときの4台目もそんな感じで対応できなかった。 結局腕をぐるぐる回して、転ばないようにバランスをとりながらフィニッシュ。あ~あ、いまいち。
本当にあっというまに今季も終了。今年は春季に14"2台を4回記録し、 参考記録ながら14"1台を出すことができたが、秋は丸亀での14"47が最高と、少し物足りないものであった。 3年続けて自己記録の更新もできなかった。早いもので来年自分も30歳を迎える。来年は20代最後のシーズンだ。 競技人生のピークは何歳で来るのか、個人によって差はあるのだろうが、一般的に、数年内に訪れるはず。 これからは、1年1年もっともっと大切にしなくては。1年1年を大切にするということは1日1日を大切にするということだろう。 試合の時によく聞く曲の中に、馬場俊英の「旅人たちのうた」という曲がある。
「旅人たちのうた」馬場俊英
30代は大人の10代 青春を繰り返すような
時が流れて家族が増えて 生まれ変わった夢もある
大人になった子供たちはみな不器用な旅人だけど
いつか僕のチャンピオンベルトを腰にまいてやる
誰だって押し入れにしまえぬ思いがある
1年1年が勝負。インターハイを目指す高校生と同じようなもの。青春真っ只中の選手たちと、 伊川谷高校のグラウンドで、青春を繰り返えすように、日々の練習に励みたいと思う。 押入れにしまえぬ思い。自己記録、13秒台、そして兵庫記録の13"91。絶対に出してやるぞ。課題はいまだに山ほどある。