2008 (H20/社8/29歳)
- シーズンベスト:14"36 (+0.7) (日本選手権/等々力) [2008日本選手権予選]
- 日本ランキング:48位
- 兵庫ランキング:1位
- 主要大会結果:兵庫選手権 優勝/近畿選手権 2位/関西実業団 2位
2008/3/22 兵庫実業団記録会 (姫路)
- 15"02 (-1.1) (1着)
このあと10時から行われますトラック競技は、男子110mHであります。 競技場にお決まりのアナウンスが流れて、スタート地点に立ち自分のレーンを見る。久しぶりに味わうわくわくした感じ。 適度な緊張感を保ちつつスタートラインについた。 無理して楽しもうとしたことは何度もあるが、こんなに自然にリラックスできて楽しんでいるな~と感じたことはあんまり記憶に無い。 今年の冬は、11月4日の週から数えて今週末までで21週、もちろん全て一緒のメニューをしたわけではないが、伊川谷高校の生徒と共に冬季練習を積んできた。 内容的に昨年までと比較して自分にとってよかったと思う点は、しっかりと追い込む練習ができた点と、 ウエイトトレーニングではない補強トレーニングをよくできた点であると感じている。 決して今までに比べても見劣りしない、むしろ充実した冬季練習が行えた。 加えて、内容だけでなく、気持ちの面でもしっかりと冬季練習をしてこられたような気がする。その結果が今日のスタートラインにつくときの自分の気持ちに表れたのだと思う。 今日の結果は、シーズン最初の記録としては過去最高の記録であった。同じく伊川谷高校で一緒に練習をしている本校OBの宮内選手も1年ぶりの15秒台となる15秒97。 顧問とOBがさいさきのよいスタートを切った。生徒諸君もこれに続いて欲しい。次回は4月13日県春季記録会。そして、5月3日郡市区対抗、 18日関西実業団へと調子を上げていこうと思っている。
今日のウォーミングアップ
7:20 動的ストレッチ+drill+流し120*2('50)
8:10 SD動作確認+SD('15)
8:25 Hurdle(5歩*4/3台*4/AP(1,3)*2)('20)
9:45 休憩('25)
9:10 Hurdle(3台*2/AP(3)*1)('15)
9:45 直前AP(1)*2,AP(3)*1
10:00 レース
2008/4/13 春季記録会 (ユニバー)
- 14"76 (+0.4) (1着)
4月になって、仕事が忙しく、生活的な疲労はややあったが、今週はかなり練習量を落としていたので、競技的な疲労がとれ、意外とすっきりした身体の状態で出場。 結果は、自分の中では、14"6台(できれば5台)が出れば合格点かなという段階だったが、少しそれを下回るというものだった。 後半の走りはそう悪くなかったのだが、アプローチの6、7歩目の失敗が今日の反省点。急にフワッと上体を起こしてしてしまい、スムーズな加速に失敗してしまった。 スプリントハードルにおいてスタートダッシュはきわめて重要であるにもかかわらず、しっくりしたものをつかみきれていない。 試行錯誤しながら、ようやく今季はこんな感じかなというものがボヤット見えてきたところなので、もっともっと神経を研ぎ澄まして、 スタートの良い感覚を作り上げていかなければ。 次の試合まではちょうど3週間。少し強い練習をして体調を落とした後に調整をいれ、今回よりもうひとつ仕上がった段階の身体で、郡市区対抗を迎えたい。
2008/5/3 群市区対抗 (三木防災)
- 予選 14"49 (+2.1) (1着)=追風参考
- 決勝 14"62 (+3.1) (1着)=追風参考
今季3試合目。少しは体が動いてきなという感覚ももちつつ出場。こまめにインターネットの天気予報をチェックしてると、 今週前半には南よりの風が吹いていた三木方面であるが、木曜日に天気が崩れた後は北よりの風に変わった。この日は追い風が吹くと知り、 気持ちも風に後押しされたような感じだ。 勝負にはこだわっていなかったので、問題はタイム。前回からどれくらい記録を伸ばすことができるか。予選も決勝も関係ないので、 朝6時45分に競技場に到着して、予選でもしっかり走れるようにウォーミングアップを行った。1次アップではあんまりうごいている感じはしなかったのだが、 2次アップ、試合直前の1本の練習ではかなり動いているなという感じがあった。適度に集中することもでき、予選の走りはスタートから6、7台目あたりまでは現段階では合格点。 ただ、その後、ハードリングの接地からインターバルの走りにうまく移項できないような感じがあり、スピードに乗り切れなかった。 決勝は15時35分。昨年も予選のほうがタイムがよく、今年は決勝まではできるだけ省エネのアップを試みてみたが、やはり朝7時前から考えると8時間以上、 予選と決勝の間が5時間以上あくので、集中力・体のキレを維持しきれない感じがした。決勝前のアップは予選のときに比べ重たく、 そのため無理に動かそうとしてしまい、それが「力み」になった。 「動いている」という感じは、非常に主観的なもので、同じような「動いている」感じても、客観的に計るタイムは全然違うことがある。 試合をこなしていって、体を仕上げていく中で、スピードに対する感覚も鋭くなるので、そのような現象がおこってくるのかもしれないが、 とにかく徐々に試合用の体ができてきつつあるなという感触はつかめたので、今日の結果はよしとしたい。
2008/5/18 関西実業団 (尼崎)
- 決勝 14"61 (-1.9) (2着) [2008関西実業団決勝]
毎年、春の前半戦を締めくくる大会という位置づけになっているこの大会であるが、5年連続で2位という結果に。 記録も、向かい風1.9mとはいえ不満、走った感覚もそう良いものではなかった。しかし得たものがあった。 優勝は、青木選手(鳴門高校教員)。向かい風1.9mの中での13"91、大会新記録での優勝である。 見た感じ身長180センチに満たない、ハードラーとしては決して長身ではない選手。 昨年も香川カーニバルや日本選手権で一緒に走っているのであるが、今日は彼のハードリングの水平方向の跳び出しと、着地から走り出しの技術のすばらしさが、非常に印象に残った。 ハードルを跳び越えるのではなく、踏み切って地面に降りるような感覚である。 大学3年のときの関東インカレだっただろうか、国立競技場のスタンドから試合を見ていて「これだ!」とピンときたことがあったが、 その時とよくにた似た「これだ!」に今日出会えた。新しい技術やトレーニングに挑戦しなければ、いつまでたっても14秒2から3のまま。 固定化された自分のハードリング技術を変化させていくきっかけとしたい。 次回は、6月上旬に出ることができれば記録会で1本走って、日本選手権そしてその2週後に兵庫選手権を迎える。
2008/6/7 神戸市録会 (ユニバー)
- 14"71 (-1.2) (1着)
関西実業団と日本選手権の間が6週間とやや長いので、練習の一環として出場。 今年も競技役員の仕事の合間をぬっての試合となったが、関西実業団以降、アプローチの走り、ハードリング、インターバルの走り、 それぞれにおいて、自分なりに「こうしたい」というイメージを強く持てているので、今日は、後半スピードダウンしたものの、内容としてはそう悪くない感じがした。 練習で意識していることを、まずまず表現できた。 タイムだけを見ると、今年は14秒台後半で安定して低空飛行。しかし、お得意の自分に有利なデータを持ってくる作戦でいくと、 「神戸市記録会(6月初旬)→3週間後→日本選手権など(6月下旬)」の流れは、
- 2007 15"14→14"27(-0"84)
- 2006 14"84→14"40(-0"44)
- 2005 出場せず
- 2004 15"25→14"20(-1"05
- 2003 14"93→14"51(-0"42)
2008/6/27 日本選手権(等々力)
- 予選 14"36 (+0.7) (6着) [2008日本選手権予選]
気持ち体調をピークに持ってこられるように調整し、自分の中ではかなり充実した仕上がりで、日本選手権を迎えた。 今年は川崎市が10億円かけて改修したという等々力での開催である。 当日の朝、スタートリストを確認すると4組4レーン。他の組のメンバーを見て、5組の中から準決勝に残る16人を、各3、3、3、5、2名と予想。 つまり自分の入った4組に最も調子のよさそうな選手がそろっていた。従って、先行されても焦らず、プラスを狙おうという作戦をたてた。 ちなみに結果は2、3、3、5、3名でほぼ予想通りになっている。
17時10分の予選に向けて13時45分から一次アップ開始。調子はいい。 一本目のレースに合わせるアップの仕方は4月の記録会から何度も確認し、確立しているので、決めた通りに動いていく。 迷いはない。予定通りの時刻にアップを終えて、シャトルバスでメインスタジアムへ移動した。緊張感が高まっていく。そして予選のレースを迎えた。 終わってから振り返ってみると、過度に緊張していたように思う。レース内容はほとんど覚えていない。ただ力が入ってガチガチだった気がするだけだ。 良いレースだったと振り返られる時は、はっきりとレースの内容を覚えているもので、適度な緊張感を伴っている。
レースを終おえると喜怒哀楽を感じると思う。勝ったりベストがでたときは「喜」であろうし、 負けても本当にいい試合ができたなら「楽」になるかもしれない。 内容や結果が悪い時は「怒」か「哀」だ。今回は珍しく「哀」だった。 これだけ調整してきて、しかも高速トラックに追い風が吹いたのにチャンスを活かしきれなかった。 後悔の気持ちを感じながら、クールダウンを兼ねて等々力公園の中を少し歩いた。そして歩きながら気持ちの整理をした。 無駄にしてはいけないが、終わったことにこだわっていてはいけない。次のことを考えなければ。次第に前向きな気持ちが湧いてきた。 明日はサブトラックでじっくりハードリングや走りの研究をしよう。次の兵庫選手権へ向けて完璧なプランをたて、実践するしかない。 翌日は、準決勝・決勝に出る選手の動きをじっくり観察し、ビデオ撮影をして、今持っている理想のイメージをより確かなものにできた。 そのことも生かして、さらにもう一段階良い状態に仕上げ、兵庫選手権で、もう一度記録にチャレンジだ。
2008/7/13 兵庫選手権 (ユニバー)
- 予選 14"94 (+1.4) (1着)
- 決勝 14"60 (-1.1) (2着) [2008兵庫選手権決勝]
日本選手権を終えて、県選手権でもう一度記録にチャレンジだと、先述しているが、いま振り返って、気持ちの上で100%高められていたかというと、 答えはNoかもしれない。結果が悪かったからではないがなんとなくそう感じる。 予選で追風が吹いて決勝では向かい風がふくことは予想できていたので、過去には、記録を狙うため、予選決勝関係なく2本全力でというとしもあったが、 今年の兵庫選手権は郡市区での経験も踏まえて決勝一発勝負。 予選前のアップは本当に軽く行い、予選のレースはかなり流して走った。速報は14"95。あれ? 調子がいいときは流しても14"6台では走れる。いまいちからだが動いていないのか? いやいや調整してきているんだから調子はいいはずだ。体は軽い。 自分にそう言いきかせて決勝へ向けて準備をした。しかし、残念ながらいまいち体が動いてこなかった。400mHが専門の小池選手に先着され第2位。悔しい。
この大会で平成20年度の前半戦が終了した。去年の秋、今年の春と、連続して不本意なシーズンとなっている。 今年の秋こそはゴールした瞬間に「やった~!!」と心から思えるレースがしたい。 そのためにこの夏にやるべきことは何か。いままでハードリング技術に傾きかけていた練習のウエイトを、 スプリント能力の向上に重点を変えてみることにした。具体的に考えていることをここで記述するとかなり長くなるので割愛するが、 WTと特別な補強は別として、自分用の特別メニューに専念しようという感じではない。 例えばビュッフェで自分に必要な料理を選んでお皿に盛り付けるように、高校生がやっているメニューの中から、 今年の夏の自分に必要な練習メニューを選んで、取り組み方をちょっとアレンジして「福田の練習」に仕上げるといった感じにしたいと思っている。 短距離のパート練習をしたり、跳躍のパート練習をしたりしてみよう。
2008/9/6 近畿選手権 (長居第二)
- 予選 15"00 (-1.2) (2着)
- 決勝 14"57 (-0.1) (1着)
予選のレースは、前半で十分なリードを得たが、5台目でリード足のハムストリングスをこする形になって大失速。後半は流す感じになり、同タイム着差ありの2位。 タイムは15"00。タイムは悪いが今日は決勝で勝つためにやってきたのだと、自分でも意外なほどタイムの悪さは気にならなかった。 約2時間後の決勝に向けて、休憩&アップを行う。だんだんと動きがよくなってきた。気分もほどほどに高まって、さあ、決勝のレース。 1回目のスタートでは、ピストルが鳴る前にスタートして2歩進んでしまった。フライングをとられず「注意」という判定。 気を取り直し2回目のスタートとなる。自分は7レーン。今度はきちんとスタート。しかし予選1位通過の6レーン緒方選手にかなり先行された。 調子はそんなに悪くないと感じていたので、前半からリードする展開も予想していたが、100mも得意とする緒方選手にリードされる可能性もあるかなと考えていた。 しかし、いずれにせよアップを見た感じで勝てると感じていた。1,2mほどリードされたが、中盤以降1台超えるごとに「いける!」「いける!!」「いける!!!」。 9,10台目でかわして100分の2秒先着。思わず「よし!!」と声に出してのゴールとなった。わずか0"02秒の差だったが勝ったと確信できたゴール。 タイムは全然よくなかったけど、久しぶりに勝負に勝てて、一瞬の快感を味わえたレースとなった。勝てたことに「よし!!」と素直に思えた。
次は3週間後、山形で行われる全日本実業団になる。今季最後の「試合」。昨年は大失敗しているだけに、 練習日誌をチェックして、失敗の原因を探り、今年は3年ぶりに決勝に残ってそこで勝負したい。決勝に残るためには14"3台、決勝で勝負するためには14"0台のタイムが必要である。
2008/9/28 全日本実業団 (NDソフトスタジアム山形)
- 予選 14"58 (-0.5) (3着)
新幹線ひかりとつばめを乗り継ぎ、はるばる東北は山形まで赴き出場した8回目の全日本は、平凡なタイムで予選落ちに終わった。 学校での練習ではいい感じで身体が動いてきている(ムリヤリそう思っていた部分がどこかにあったのかもしれない)と思っていたのが…。 今日のアップでもいい感じと感じる試技(ドリルやスプリントを含む)もあったのだが、3歩でハードルを走った時に自然に気持ち良く進んでいく感覚がでてこなかった。 14秒前半で走れる時にはこれがある。今年はこれが一度もない。自分の今の力は14秒中盤なのかなとも思えてしまう。 練習をしているつもりでも、記録の向上につながるものになっていない。すなわちよい練習ができていない。 方向性の違いか。それとも方向性があっているのなら自分の努力不足か。そのあたりは今後じっくり考える必要がある。 今シーズンは、一応週末に秋季記録会が控えている。楽しく気持よく走って締めくくりたい。 今週の練習計画はほとんど考えていないが、体調と気分にまかせて、今までの形にこだわることなく、気持ちよくのびのびと調整しようと思っている。 ひょっとして少しはいいタイムがでるかもしれない。
2008/10/5 秋季記録会 (ユニバー)
- 14"88 (+0.4) (1着)
今年はいつもの年より少し早く、この記録会で今年は終了。 今季は、シーズンベストが14"36、それに続く公認記録が14"5台と、記録的に不満な一年になってしまった。 しかし、13"90、この目標に変わりはない。 これをしたら伸びるんじゃないか? というアイデアはいくつかあるので、 それを実践して、目標達成に向けて1日1日がんばりたい。