2013 (H25/社13/34歳)
- シーズンベスト:14"32 (+0.0) (大阪選手権/長居)
- M35シーズンベスト:14"28 (-0.3) (全日本マスターズ/佐賀)
- 日本ランキング:69位
- 兵庫ランキング:2位
- 主要大会結果:兵庫選手権 優勝/関西実業団3位/全日本マスターズ 優勝
2013/4/5 神戸市記録会 (ユニバー)
- 200m 22"55 (+0.0) (2着)
股関節(左脚の内転勤から鼠径部)の慢性的な痛みが取れず、やめておこうかなという気持ちも湧いてきていたが、 今までやってきたことをきちんとやれないことに対する不安のほうが強かったので、やっぱり走った。弱気な部分を持ちながらのレースになったが…(後略)
昨年のこの記録会の感想である。今年は違う。痛いところが全くなく、身体の状態、仕上がりがとても良い。 自己ベストを出した2010年のこの記録会の200mが22"54(+1.7)。風を考慮すると結果においても、今年の仕上がりの方がよさそうだ。 この冬の一番の取り組みの目玉は「7歩のアプローチ」であった。ハードルの開幕は明後日の兵庫実業団記録会であるが、 悩んだ結果「8歩」にすることにした。「7歩」にこだわって5ヶ月間やってきて、そこそこやれるところまでは来ているが、 主観的な自分の感覚、客観的な映像、タイムを見ても、やはり「8歩」が良いと判断した。 一時期、自分の中で「8歩」を選択することが「7歩への挑戦」に対する逃げであり、ネガティブな選択であるような気がしていたが、そうではない。 7歩を採用することではなく、7歩に挑戦し、本気でチャレンジしてきたこの冬の取り組み自体に意味がった。 2010年に自己ベスト14"05を出して以降の2年間は14秒4台どまりだったが、今年は一味違う気がする。 結果はもちろんやってみないと分からないが、そう思えていることがとても大切なのだ [7歩7歩8歩]。
2013/4/7 兵庫実業団選手権 (姫路)
- 14"78 (-1.0) (1着)
一昨日200mを走って、昨日(終日高校地区別記録会の役員)は練習はOFF。 そして今日のハードル第1戦という、やや変則的な、練習という意味合いを強く持たせた流れでスケジュールを組んだ。 200mを試合で1本走って、予想以上に身体に張りがあったが、先述の通り今年は身体の状態がよく、向かい風の中でも、気持ちよく走ることができた。 来週の春季記録会ではもうひと段階競技的レベルを上げて、もう少し良いタイムが出せればと思う。
2013/4/14 春季記録会 (ユニバー)
- 14"69 (-0.4) (1着)
先週に続いて今季第2戦。記録の上では予定通り1歩前進することができた。 ただ、レース内容はそれほどよくなかった。後半はバランスが崩れたように自分でも感じたし、 スタートに関しては、自分の中ではまとまってきていると感じてはいたが、レースで走ってみるとやっぱり「遅い」ということが分かった。 明日からもう一度7歩の練習に切り替えて、次回5月3日、郡市区の予選で7歩を試せるように準備を進めたい。
2013/5/3 群市区対抗 (ユニバー)
- 予選 14"62 (-0.1) (1着)
- 決勝 14"65 (-0.1) (2着) [2013群市区決勝]
Facebookやミーティングで公言することで、いやでもやらなくてはならない状況を作ってようやく7歩に挑戦できた。それくらい自分の中ではまだ自信がない状態であった。 予選前、7歩のアプローチの確認を中心にアップをしっかりと行った。しかし、繰り返し練習するも、1台目でのスピード感が得られず、 「予選落ちするんじゃないか…」という不安もよぎるほど、納得のいくアップにはならなかった。 公言していなかったら、あの段階で8歩に切り替えたかもしれない。そんな状態でメイン競技場に入り直前練習。ところがここでは意外と進む。 ちょっと「いけるんじゃないか」という思いが沸いてきた。そして予選のレース。(7歩の)後半の2歩でもたつく感じはあったものの、 安定した走りができて、後半流した中で14"62(-0.1)であった。1、2台目で加速しきれず、3台目以降の減速が大きくなることが一番の不安材料であったが、 幸いそうにはならなかった。予選終了後、すぐに生徒たちが動画を見せにに来てくれた。今まで頼んだことはなかったが、この日はどうしても自分の動きを確認したかったので、 撮影を依頼していたのだ(いまどきの高校生はみんなスマホを持っている)。映像を見てもそれほどもたついている感じはうけなかったので、決勝も7歩でとも考えたが、 自分の持っている8歩の加速感との隔たりが大きく、もし7歩で決勝を走ったら、1台目まででさらに大きく引き離されてしまうのではないかと思ってしまったので、 計画通り決勝は8歩で臨むことにした。その決勝のレースは、今まで通り8歩で入り、後半8台目あたりでトップを走る山根選手に追いついたような気がしたが、 9、10台目で少し浮いてしまい2位であった。
14"65(-0.1)。もちろん決勝で負けて悔しい思いはあったけど、ラッキーだったのは予選も決勝も向かい風0.1mの中でのレースだったということだ。 7歩と8歩、どっちが速いのか実験ができた。後半流して走った予選が14"62、真剣勝負でフィニッシュした決勝が14"65。これは興味深い結果である。 サブトラックに来ていた兵庫陸協強化コーチの山田先生(筑波大の1つ後輩)の見立ては、「後半の2歩でリズムアップできないのが難しいですよね」。 高校時代の恩師迫平先生の見立ては、「初めてだったからか違和感があったがこれからよくなるかもしれないね」。 伊川谷高校でお世話になった斎藤先生(長田高、筑波大の先輩)の見立ては 「ようやく逆足がここまで来たということで、これから進化していけばまだわからない。挑戦できる楽しみがまだ続きそうですね」。 伊川谷高校の生徒たち(11月からずっとやっていることは話しているし、間近で見ている)は7歩のアプローチ、よかったと言ってくれた。 試合を見に来ていた妻(陸上とは無縁の人だが、自分のレースは何回も見ている)の意見は「8歩は窮屈なので、7歩がいいと前からいっているでしょ」だった。 最初に書いたとおり、自分の中でまだまだ自信が持てていない状況ではあるが、試合で走ってみて7歩と8歩の結果は、 現段階でほぼ同じであるということが良く分かった。ということは、まだまだ7歩に挑戦する価値はある。そう思えたことが今日の一番の収穫であった。
2013/5/19 関西実業団 (尼崎)
- 決勝 14"65 (-0.8) (3着) [2013関西実業団決勝]
いつも通り、春の前半の仕上げの大会と位置付けて、2連覇を目標に臨んだ関西実業団であったが、4レース連続での14"6台。 このタイムでは相手云々ではなく勝負にならない。アプローチを7歩でやるか8歩でやるかの試行錯誤の中で、 自分の中では8歩のアプローチの良い感覚がつかめてきていると思っていたが、力ばっかり入って地面をしっかり蹴れていないような気がした。 アプローチもそうだし、ハードリングもインターバルランも。 これまでにも、関西実業団まではさっぱりでも、6月、7月の試合で記録が好転することはよくあったことなので、 今回の結果はこれから先に結果を出すための通過点だったと前向きに考え、もう一度走りこみを含めたトレーニングを行い、鍛えなおして、 6月30日の大阪選手権と7月14日の兵庫選手権にピークをもっていければと思う。
2013/6/7 神戸市記録会 (ユニバー)
- 14"89 (-0.1) (1着)
- 100m 11"39 (-0.2) (4着)
関西実業団後、春季後半の大会へ向けて再充電するべく、しっかり走りこみなどのベース作りの練習を行い、 意図的に調子を落としてきている中で、練習の一環として2本走った。記録はともかく、競技場で全力で走るという最高の練習をすることができた。 来週末にも記録会にエントリーしているので、もう一本練習のレースを行った後、大阪選手権、兵庫選手権に向けてのピーキングの期間に移行する。
2013/6/16 関西実業団記録会 (尼崎)
- 14"97 (-1.8) (1着)
先週の神戸市記録会より少しは良いタイムが出るかと期待していたが、内容、結果ともに良いとこなしのレースとなった。 走り終わって、タイムの悪さに加え、内容の悪さに自分に対する怒りがなかなかおさまらなかった。 まあしかし、冷静に考えなくては。昨年もこの記録会では15"06(-0.6)もかかっており、その2週間後の大阪選手権でシーズンベストを出している。 ここで少し調子を落とすことは計画通りなのだ。次回、大阪選手権でタイムを、そしてその次の兵庫選手権では優勝を狙おう。 ただ、内容の悪さに関しては、今後の練習で修正していく必要がある。練習でできている動きが試合では全くできていない。 ちなみに今日のレースは通算300本目の110mHのレースであった。
記録/内容 | 回数 |
14秒前半 | 57回 |
14秒後半 | 115回 |
15秒以上 | 113回 |
途中棄権 | 4回 |
不正スタート | 1回 |
合計 | 300回 |
2013/6/30 大阪選手権 (長居)
- 予選 14"32 (+0.0) (1着)
- 準決勝 14"40 (+0.0) (3着) [2013大阪選手権準決勝]
久々、3年ぶりに14"3台が出た。しかも無風の状況で。 昨年に引き続き、シーズン前半の山をこの大阪選手権と2週間後の兵庫選手権に定めて、トレーニングを行ってきて、自分で言うのもなんだが、 ビシッとピークを合わせることが出来ている。この調子を発展的に維持し兵庫選手権では2年連続9回目の優勝を目指す。 今日は予選とか決勝とか関係なく、とにかく納得のいく走りをして、納得のいくタイムを出したかったので予選から全力でいった。 予選で14"3台(全体で2番目のタイム)が出て、ちょっと満足した部分があったような気がするのと、準決勝では少しバネがなくなってしまっていた感じもあったのとで、 100分の2秒差で決勝を逃してしまったが、昨年とは違いそれほど悔しい気持にはならなかった。 今狙っているのは兵庫選手権での優勝なのだ。準決勝は予定通りスタートで完全においてかれて、後半追い上げる展開だった。ビストルを使って練習してみようかなと思った。 長い目でみると、今日はこれで満足だったが、まだまだ通過点。今後もこれくらいの記録をコンスタントに出して行ければ、また13秒台が本当に見えてくる。 本当にいけるという自身を得て、自分の体調、レースの環境、が全て整ったとき、夢は叶う。昨日の地下鉄で13秒台行きの切符がでたので、 記念にもらって帰ってきた。くだらないことだけど、陸上の神様はまだまだいけるぞと応援してくれている気持になった。
2013/7/14 兵庫選手権 (ユニバー)
- 予選 14"59 (-0.6) (1着)
- 決勝 14"43 (-1.8) (1着)
兵庫選手権第1日、思わず応援したくなるシーンがあった。男子走幅跳決勝。 3回目終了時点でトップにたっていたのは7m45の住友電工小川選手。しかし4回目に関学大の松下選手が7m62で逆転、 5回目に7m67と更に記録を伸ばす。伸び盛りの学生ジャンパー(しかも関学)vs社会人選手、このプレッシャーのかかる状況でどんなジャンプを見せてくれるのか、 ダグアウトに出て最終跳躍者である小川選手の試技を見守った。5回目7m59、6回目7m59。記録を伸ばすも逆転ならず。 結果はともあれ、ピリピリするいい試合を見た。自分のモチベーションとする。 一方自分の置かれている状況は? 6月の学生個人選手権で13"96を出している山根君(関学大)が最大の敵だ。 相手は手強いけど、こっちは万全の体制でこの兵庫選手権にのぞんでいる。相手は昨年同様、連戦で調子を落としているに違いない。 傍から見たら山根有利だろうけど、勝つのは俺だ。心身ともにこの日に合わせてきたのだ。明日の行動計画も綿密に組んだ。
~ここまで前日に記述~
予選9時10分、決勝14時55分と間隔が長いので、いかに省エネでいって決勝で力を出すことができるかが今回のポイントとなる。 今までの自分は、1次アップ、2次アップ形式を採用し、かなり多くの本数ハードルを跳んでいたが、 ここ最近の練習の感触からして、アップの本数(時間)を思い切って減らしてもOKと判断、やりたい気持ちを抑えて極力少ない本数(時間)でアップを済ませた。 予選と決勝の間の過ごし方についても「読書」と決め、長島茂夫著「野球へのラブレター」と「博士の愛した数式」の世界に浸った。 それらも含め、すべてが作戦通り、決勝のレースでは心身共に今できる最高の力を発揮できたように思う。2年連続9回目の優勝を手にした。 学生達と私とは、この1本にかける気持ちのレベルが違うのだと実感した。非科学的ではあるけれど、「気持ち」「気合い」「意地」の勝利だった。 向かい風1.8mの中での14”43というタイムも、自己ベストに近いコンディションに仕上げられたととらえてもよいと思う。 今後はまたトレーニングを積む期間に入って、秋のシーズンを目指す。秋以降については、興味のある大会がいろいろとあり、 目標を定めきれていないが、そのあたりの整理もこれからやらやっていこうと思う。
2013/8/12 三校定期戦 (ユニバー)
- オープン200mH 24"72 (+1.5) (1着) =自己新
2013/9/7 全日本マスターズ (佐賀)
- M30 110mH(0.991m) 決勝 14"28 (-0.3) (1着) =M30大会新
例年なら、近畿選手権の結果をまとめているところだが、今年は同日に開催された近畿選手権を欠場し、始めて「マスターズ」の大会に出場した。 マスターズは35歳になってから となんとなく考えてはいた。マスターズの大会への参加基準は大会初日の年齢であるので、 自分の場合、今年の12月で35歳になるから、いままでのルールでいくと来年からということになる。 しかし、今年度から国内マスターズの年齢区分が変更された。 30歳から34歳がSM(セミマスターズ)30という扱いからM30という区分に変更された。 さらに、今年度(2014年3月)、私が35歳になって始めて挑戦できる世界マスターズ室内選手権がハンガリーのブダペストで開催されるということも前々から知っていたので、 とりあえず、マスターズの登録はしておいた。そして近畿選手権か全日本マスターズかどちらにするか悩んだ結果、全日本マスターズを選択した。理由はこんな感じ。
- M30のクラスに出場できるのは今年だけだった。
- 世界マスターズ室内選手権を目指してジュニアハードルを試してみたかった。
- 兵庫記録(0.991m)14"00を更新してやろうと思った。
- ジュニアハードルの練習がハイハードルにつながると思った。
- 新しいことに挑戦してみたかった。
14"00を目標にしていたので、結果にはやや不満であったが、従来の大会記録(SM30)を大幅に更新、 プログラムを見ると日本マスターズ記録が空欄になっていたので、この記録が日本記録として扱われるの可能性もある。 今年しか挑戦できない大会で、確かに記録を刻んだ。 結果は結果として、マスターズの大会に行くと当たり前だが、自分は超若手ということになる。 普段の大会とはずいぶん雰囲気が違う。陸上を愛し、生涯スポーツとして陸上を続ける人たちにの姿を見ながらアップをしていると楽しい気持ちになった。 70歳くらいのおじいちゃんが突然話しかけてきたり、表彰に行くと、他のクラスの選手から握手を求められたり…。 もちろん記録に挑戦し、ライバルと競っているが、それ以上に陸上を楽しむという、私たちが陸上競技に取り組む上での「原点」がそこにはあったような気がする。 初心者の中にではなく、超ベテラン選手たちの中にである。今回参加していい体験ができた。
さて、今後であるが、2週間後には全日本実業団(熊谷)がある。例年通り14"1前後が決勝進出ラインであろうから、 久々に決勝に残ってやりたい。調子は上向きだ。さらにその後、3週間あけての秋季記録会には100m、200m、110mHにエントリー。 シーズン最後に自己ベストに挑戦。秋のユニバーは追い風が吹く。この2試合で今季は少し早めに終了にするという計画だ。 来年3月28日、9日の世界マスターズ室内選手権を見据えて。
2013/9/22 全日本実業団 (熊谷)
- 予選 14"49 (+1.1) (3着) [2013全日本実業団予選]
全日本マスターズ終了後、計画通りのトレーニングをこなしてきたが、 金曜日に37.5度の発熱。頭寒足熱作戦で睡眠することに集中して、気合いで翌日には熱は下がった。 そんなこんなで少々不安があったが、グランドでの身体は軽かったので「今年こそは久々に決勝を」と本気で思って走った。 しかし結果は、もやもやが残る14"49。 速報の風の表示が-1.1だったように思うのだが、後からリザルトを見ると+1.1だったということで、 余計にもやもやの結果となってしまった。埼玉は兵庫と同じMATシステムを用いて競技運営をしているので、 風を自動で入力しているのなら間違いはないだろうが、 手動で入力しているのなら、 他の組が軒並み追い風だったので入力ミスもありうるなと、 運営する側も事情も分かっているので憶測したりもしたが、そんなことはどうでもいい。 「14"49で予選落ち」が今年の結果であった。これで新潟、鳴門、博多の森、熊谷、 4年連続で全日本実業団14"4台。あと一歩何かが足りない。やっぱりダッシュか。 1台目での速度を得たい。試行錯誤は続く。
残すところ今シーズンは兵庫秋季記録会のみ。予定では100m、200m、110mHの3種目に挑戦しようと思っていたが、 今日走って、何としてもハードルで今季ベスト14"32をクリアしたいという思いが強くなったので、 1日目に行われる200mをどうするかは今後考えるつもり。 3週間スピード重視の練習で納得のいく形でシーズンを締めくくれればと思う。 ところで、今回は気分が向いたので、車で熊谷まで行った。 帰りは渋滞に巻き込まれて少々疲れたが、あれこれ考えられるいい時間が持てた。 結果が良かった時も悪かった時も、試合の帰りの移動が好きだ。ああでもないこうでもない、 あれもしたいこれもしたい、陸上のことで頭がいっぱいになる。そんなことをしているうちに思った。 陸上面白い。達成したい目標はまだまだあって、そのためにやるべきことを考えること、 考えたことを実行すること、試合で走ること、その結果を味わうこと、 もちろん走ること自体、全部ひっくるめて、陸上面白い。 今後の目標を羅列して今回のまとめにしよう。
- 自己ベスト=14"05
- 13秒台=あと0"06秒
- 兵庫選手権優勝10回=あと1回
- 2回目の全日本実業団10回出場(つまり20回出場)=あと7回
- マスターズ世界一=とりあえず2014年3月世界マスターズ室内大会
2013/10/12,13 秋季記録会 (ユニバー)
- 14"61 (+2.2) (2着) =追風参考
- 100m 11"22 (+2.7) (5着) =追風参考
- 200m 22"59 (+1.8) (5着)
全日本実業団を走り終わったときは、14"32のシーズン最高記録にもう一度挑戦してやろうという気持ちが強かったが、 気持ちのコントロールは難しいもので、そのモチベーションを維持することができたとはいえない。 ただ、伊川谷高校のミーティングで、生徒たちに「シーズン最後の記録会で自己ベストに挑戦しよう。自分との戦いだ。」 と再三語ってきていたので、中途半端に終わるわけにはいかなかった。競技者として記録に挑戦するという気持ち以上に、 生徒たちに最善の準備をして最後まであきらめず走る姿をみせるという動機付けの方が強かったような気がする。 そういう意味で「メニューは違うけども、同じ時間、同じ場所で練習していて、君たちから力をもらっている」とも彼らには語った。 実業団後の3週間は、スピード練習を意識して行い、30mや50mの加速走や、牽引走を積極的に行って試合に備えてみたが、 110mHの感触からすると、いまいち身体が動いていなかった。思惑通り絶好の追い風に恵まれたにもかかわらず、 結果として、100mでは0"08、200mでは0"05自己記録に及ばなかったことは、調整失敗ととらえるべきか。 ただ、結果は思い通りにならなかったのに、走り終えて、やるだけのことをやったという感情があった。 シーズンが終わったというほっとした気持ちになった。そのことからも、この記録会に対する本当の意気込みの欠如が伺える。 精神的に高い競技的状態を維持するのは難しい。
これで2013年のシーズンが終わった。昨年、一昨年と、14"4台にとどまっていたシーズンベストを、 14"32に戻せたものの、最大の目標、13秒台までの壁は相当に厚い。この12月で35歳を迎える自分にとっての課題は何なのか。 何をするべきなのか。冬期練習に向けて考えていく時期なのだが、今回他種目にも出場してみて、前々から分かってはいるが、 100m11"22(+1.8)、200m22"59(+1.8)という走力のなさが最大の弱点であるということは再認識できた。 100mで10秒台、200mで21秒台が出せるように、身体の質変えること、身体の使い方を変えることが必要だろう。 今後は、1週間練習を全くせずに心身共にリフレッシュさせて、10月21日から、少し早めに冬期練習をスタートする予定。 そしていつもより早めに仕上げていって、来年3月ハンガリー・ブダペストで行われる世界マスターズ室内選手権を目指す。 3月28日(準決勝)、29日(決勝)。その後のシーズンの組み立てに、いつもとは違った工夫が必要になるかもしれないが、 とりあえずは3月29日。ブダペストで世界一を目指す。それが終わってから、こんなことを本気でいえるのも後何年あるのだろう、 「13秒台」を目指してのシーズンが始まる。口先だけではない、本気で挑戦する。これが今の気持ち。