2016 (H28/社16/37歳)
- シーズンベスト:14"39 (-0.4) (全日本実業団/長居)[2016全日本実業団準決勝1] [2016全日本実業団準決勝2]
- M35シーズンベスト:14"34 (+1.1) (全日本マスターズ/新潟)
- 日本ランキング:95位
- 兵庫ランキング:4位
- 主要大会結果:兵庫選手権2位/近畿選手権7位/関西実業団5位/全日本マスターズ優勝
2016/3/19 兵庫実業団記録会 (尼崎)
- 15"58 (-0.5) (3着)
結果は気にせず内容にこだわろう。 と生徒にも話をして走った今年初めてのレースだったが、思った以上に悪い記録で少々へこんだ。 この冬は減量に取り組み、毎週20Kmから30kmのジョグを欠かさず行い、2Kg程度絞ってシーズンを迎えた。 そのことが今日の記録にどう影響したかはまだわからないが、計画通りのトレーニングを消化できてはいるので、シャープで切れ味のある走りができるよう、今日の結果を気にすることなく、今まで通りトレーニングを続けていく。 走った結果、今後必要だと感じた点は次の3点。
- 体幹主導の動きの意識
- しっかり踏み切るための、ロングインターバルでのハードル練習
- ブロッククリアランスの改善
4月2日の神戸市記録会で200mを走り、次のハードルのレースは4月9日の春季記録会。上記を改善し、まずは14秒台で走りたい。
2016/4/2 神戸市記録会 (ユニバー)
- 200m 23"04 (-2.0) (5着)
前回の記録会から2週間のトレーニングを積んだものの、前回が悪すぎただけに走ってみるまで不安な気持ちが大きかったが、向かい風を考慮すれば例年以上に走れていることが確認でき、自信となった。 来週の春季記録会では14秒台と1着を目標にしたい。 それをステップにして郡市区、関西実業団へ向かう。
2016/4/9 春季記録会 (ユニバー)
- 14"90 (-0.6) (5着)
今日はとりあえず14秒台と思って出場したので、タイムとしては最低ラインではあるが合格点。 ただ、自分の中では勝ちたかったレースで5着に終わり、気持ちに火がついた。 今日負けたことが次の勝利につながるようにしなければ。次の郡市区ではきちんと勝負したい。 課題のスタートについては、相変わらず遅かたったが、今後の練習でやってみたいアイデアがいくつか浮かんでいるので、徹底的に実践してみようと思う。 立った姿勢からスタートの姿勢に腰を下していくとはまる感じがあるのに、位置についての姿勢からスタートの姿勢に腰を上げていくとはまる感じが出てこない。 このギャップを埋めることが、スタートの改善につながると考える。試行錯誤の挑戦は続く。
2016/5/3 郡市区対抗 (ユニバー)
- 予選 15"10 (+2.5) (1着)
- 決勝 14"88 (-3.9) (4着) [2016郡市区決勝]
春季記録会の後は関西実業団でピークを目指しつつも、この郡市区に対してもしっかりと準備をしてきたつもりである。 試合前には十分練習量を落としてフレッシュな状態で試合当日を迎えた。 しかし結果は自分が思うような結果ではなかった。
予選は5組タイムレース。自分の中では軽くリラックスして走って14秒台後半を出して決勝というイメージを抱いていたのだが、軽くリラックスして走ったまでは良かったが、結果は15秒台。 自分のなかでは???。 今までの感じだったら、14秒台は出ていたはずだ。最終5組で走って、タイムを知ってから決勝の番組が出るまでの間、かなりひやひやした気持ちで過ごした。 予選を軽く通ろうなんてのは甘い考えだったのかもしれない。結局予選6番目のタイムで決勝に残った。 決勝が決まってからは、「予選は流しすぎた。一発集中すれば間違いなくもっと走れる。」ということしか考えていなかった。 決勝前のアップのころには雨も降りだしていたので、極力本数を少なく、1本1本集中して練習から行い、決勝のレースを迎えた。 主観的にはそんなに悪くはない。けど良くもない。 決勝のレースの前スタンドから声援を送ってくれる家族の姿が見えた。雨の中傘をさしての応援。選手紹介の時、スタートの後ろ側から今日一番の応援が聞こえた。長田高校の生徒たちだ。 こんな環境で走れるなんて本当にありがたい。 課題のスタート、現状ではこんなものか、中盤から後半、いつもの追い上げがないがなんとか粘って走る。 10台目をクリアした後はトルソーをめいいっぱい突き出してフィニッシュをした。結果14"88???。
向かい風が3.9m吹いていたそうだが、そんなに風は感じなかった。 ビデオを見てみると、やっぱりあまり走れていない。今年は開幕戦から思うような結果は出ていないが、生徒にも言っているように、今は我慢の時。足元をしっかりと見据えて「今」できることをしっかりとこなしていくしかないのだ。 次は関西実業団、長居での試合。ここ数年のシーズン最高は常に長居でのレース。「今」を大切に、グラウンドに上がった時に、最良の結果を得られるような練習を日々実践する。 それしかない。参考までに、向かい風3m以上で14秒台は初めてだった。そう考えるとそんなに悪くもないのかもしれない。プラス思考で頑張ろう!!
年月日 | 大会名 | ラウンド | 記録 | 風 | 競技場 |
2005/9/10 | 近畿選手権 | 予 | 15.23 | -5.1 | 三木防災 |
2000/7/1 | 関東個人 | 予 | 15.74 | -4.9 | 平塚 |
2011/5/15 | 関西実業団 | 決 | 15.47 | -4.2 | 鳴門 |
2005/4/9 | 兵庫実業団 | 15.34 | -3.9 | 姫路 | |
2016/5/3 | 郡市区対抗陸上 | 決 | 14.88 | -3.9 | ユニバー |
2000/8/26 | 近畿選手権 | 予 | 15.40 | -3.8 | 西京極 |
2011/9/11 | 姫路選手権 | 決 | 15.01 | -3.5 | 姫路 |
2011/6/4 | 神戸市記録会 | 15.19 | -3.3 | ユニバー | |
2004/5/3 | 郡市区対抗陸上 | 決 | 15.12 | -3.2 | 加古川 |
2004/5/3 | 郡市区対抗陸上 | 予 | 15.55 | -3.1 | 加古川 |
2010/9/12 | 姫路選手権 | 予 | 15.73 | -3.1 | 姫路 |
2002/5/3 | 郡市区対抗陸上 | 決 | 15.56 | -3.0 | 加古川 |
2016/5/22 関西実業団 (長居)
- 予選 14"43 (-0.5) (2着) [2016関西実業団予選]
- 決勝 14"44 (+0.3) (5着) [2016関西実業団決勝]
春季記録会、郡市区と、なかなか結果がでない中で迎えた関西実業団は、今季ひとつ目の狙って出場する大会。 結果は、春先からの低記録から少し抜け出したものの、2本とも14"4台で、決して満足できるものではなかった。 実は最近、疲労が抜けにくいなと感じ始めている。今までは年齢を意識することを自分の中でタブー視しているところがあった。 年齢をいいわけにして、練習量を落とす、目標を下げる、どんどんハードルを低くしてしまいそうに感じていたから。 しかし最近はその考え方が少し変わった。加齢による肉体的な衰えは誰にでも必ず起きる。 今まで通り、それを自分に対する逃げ道にしてはいけないが、一方でそれを受け止め、柔軟に対応することも大切。 ただし、決して歳を取っただの、疲労回復だのと、自分に都合のいい理由を作り、トレーニングに対して絶対に妥協をしてはならない。 易きに流されてしまうことは本当に簡単だ。
今日走って思ったこと。それは、最善の取り組みをして試合に出るから面白いのだということだ。 疲労が貯まらない程度の練習をして、中途半端な記録で終わってという陸上は自分には向かない。 やるからには現状の中でとことん追求してやる。それで結果が出たり出なかったりするからこそ面白い。 体力的にしんどいと感じることもしばしばあるが、計画したトレーニングを消化して、試合前には最善の調整をして、前日から泊まりでレースに参加する。 本気でやっているからわくわくするし、面白いのだ。 今日の収穫はよいイメージを得られたこと。2本とも隣で走り、決勝では13"5台で走った大室選手。 力の発揮の仕方が本当に自然、ナチュラル。ハードリングにおける水平方向への進み具合が半端じゃない。 今後の練習でのよいイメージとなった。
ここ数年の流れではここでの記録がシーズンベストになる傾向にあるが、なんとしても今年は今日の記録を更新したい。 今後の予定は香川マスターズ(丸亀)を経て、兵庫選手権(ユニバー)。秋は全日本マスターズ(新潟)を経て、全日本実業団(長居)。 出場機会を絞って、ピンポイントで合わせたい。目標記録はマスターズのJrハードル(0.991m)では13秒台、一般のハードル(1.067m)では37歳日本最高である14"26を目指したい。
2016/6/25 香川マスターズ (丸亀)
- M35 110mH(0.991m) 14"36 (+0.8) (1着)
- M35 200m 22"86 (+1.0) (1着)
関西実業団から1カ月、兵庫選手権を最大目標にする中で、 競技的に仕上がった状態でベースを作り直す期間を設け、 この試合を目安にして疲労を抜きつつコンディショニングを行った。体調的には非常に良い。 競争相手がいない中のレースになるので、集中しきれなかった感があるが、 ジュニアハードルのレースになると前半はさほ低くなった分の恩恵を感じないが、後半は楽に走れる。 ハイハードルのレースに向けては良い練習になった。アップでは第1ハードルの入りの感覚がつかめた。 兵庫選手権ではハイハードルで今日の記録を最低目標にして、前述の通り目標記録は14"26に定める。も ちろんV10が最大目標。 せっかく香川まで来るのだからと申し込んだ200m。100mはハードルの前だったので、 後にある200mにしたわけだが、ハードルのレースが終わって7分後にスタートという過密ダイヤであった。 競技会の中で連続するレースに出場することは初経験で、インターバルは7分。 110mH+200mみたいになったので、繰り返すが、兵庫選手権に向けては良い練習になった。 後半ちょっと疲れたが追い風もあり2013年以来久々の22秒台。22秒中盤を目標にしていたが、良しとしたい。
この試合には、目標試合の2週間前で、時期がちょうど良かったこと、競技場が良いことで出場したが、 ブダペストの世界マスターズでお世話になった秋山さんと再会したり、 秋山さんのチームメイトでこの日M50クラス400mHの日本記録を樹立した佐藤さんと知り合えたりと、 マスターズ陸上を楽しむこともできた。私が走った3組前では73歳の選手がハードルを跳んでいた。 陸上競技は自分への挑戦。ひとりひとりが挑戦している。マスターズではそれを感じることが多い。 同日、名古屋では日本選手権が開催されていた。学生や若手社会人が元気。 13秒台が当たり前のように出る。もう一度あの舞台で…という気持ちも湧いてきた。 人生の先輩、後輩の姿がモチベーションを高めてくれる。2週間後は自分にとって今季メインにしている試合。 満足のいく走ができるよう、出来ることをきちんとやっていく。
2016/7/9 兵庫選手権 (ユニバー)
- 予選 14"72 (+1.3) (2着) [2016兵庫選手権予選]
- 決勝 14"58 (-1.0) (2着) [2016兵庫選手権決勝1] [2016兵庫選手権決勝2]
自分の中で今シーズンの最大目標としてきた兵庫選手権。結果は14"58で第2位。 「ベストは尽くした」というのが率直な感想。今週になってからは7月9日の12時55分、決勝のレースで最高のパフォーマンスを発揮することを常に頭の片隅において行動してきた。 水曜日、試合前の最終ハードル練習を明石の雨天練習場で実施。天候にかかわらず一人で明石に来るときはこの場所で練習する。調子は良い。 マッサージなどのケアも入念に行い大会に備える。当日の予報は雨。しかも結構本降りになりそう。 荒れてくれればチャンスは広がる。優勝候補の小林選手はインカレ、日本選手権など多数の試合をこなしており必ず調子を落としてくる。 自分の目標である14"2台で走れれば勝機はある。そう考えて当日を迎えた。
予選は6組タイムレース。申込みランキングでは2位であったが、14"5前後の選手がひしめき合う混戦模様。油断はできない。 しかし予選で力を使いすぎたくもない。雨が結構降っていたので予選の前はハードルを跳ばずにとも考えたが、いつも通りといえばいつも通り、 安全策で雨の中3本くらいハードル練習も行いレースを迎えた。 自分は2組で走る。直前の1組の1着2着がとも14"5台。予想通り予選もそう甘くはない。 少しの緊張感を持ってスタートした。自分の中でマークしていたのは2つ右を走る小池選手であったが、出てくる気配がない。 予想に反して前を走っていたのが1つ右を走る佐々木選手。こちらは後半になっても落ちる気配がない。 逆に言えば自分が追いついて行かない。結局わずかな差を埋められないままゴール。ランニングタイマーは14"6台で止まった。これはまずい。 自分はこの組2着の14"72。この時点でタイムは4番目。残すは4組。 ひやひやしながら残りのレースを見守った。1着は皆自分の記録を上回ってくるが、2着の選手にはかろうじて抜かれることがなかった。 ギリギリ8位で決勝へ。9番目のタイムは14"74であった。一つ間違えば予選落ち。郡市区に続いて予選でも油断できないと痛感させられた。 ほっと一安心して、決勝のレースに備える。経験上本当にすべてがうまくいけば0"5秒は予選の記録から短縮できる。 結果的には風の影響が大きく予選のタイムを0"14秒短縮するにとどまった。1,3着の選手も0"0何秒かは記録を縮めてきたが、 その他の選手は軒並み記録を落としていた。決勝のレースでいかに集中していかに結果をだすか、これが大切であると改めて実感したので、 試合後のミーティングではこのことについて話をした。同じ人間が同じ日に同じ距離を走っても、結果は全然異なるのだ。 走ってみての感想は、前述の通り、「ベストは尽くした」。優勝した小林選手とは力の差があった。 当日の戦術やピーキングだけで埋められる差ではなかった。後半の走りは決して悪くなかったので結局は今まで通りスタートが課題。 あそこでリードできればその後の走りも格段に良くなるはずだ。冬季練習では牽引走を重点的に行って筋力的な面からの改善を試みたが、 夏季練習では技術的な面で一新させてみたい。理想の動きと実際の動きを把握して、その差異をなくしていく作業を行う。 V10は来年に持ち越し。前回優勝してから3位、4位と順位を落としてきた中で今年の2位。 ちょっと自信になった。チャンスはまだある。来年もう一回兵庫選手権にピークを合わせる形でチャレンジしてみたいと思った。
今後は夏期トレーニングの期間に入る。当初予定していなかった近畿選手権にも生徒に乗せられて出場することにした。 秋は全日本実業団(長居)が最大目標ではあるが、8月末の近畿選手権を良いステップにできればと思う。
2016/8/11 三校定期戦 (ユニバー)
- オープン200mH 25"32 (-1.0) (1着)
2016/8/27 近畿選手権 (皇子山)
- 予選 14"66 (+0.9) (3着)
- 決勝 14"52 (+1.9) (7着) [2016近畿選手権決勝]
夏の終わりにある近畿選手権、今年に関しては調整するのが難しいとの理由で「出場しないでおこう」とほぼ決めかけていたが、 兵庫選手権の後、長田の生徒から「小林さん(兵庫選手権1位の選手)に勝ちましょうよ」と乗せられたことで、出場することになったという経緯があった。 8月中旬からはスピードアップと疲労抜きも交えながら調整をしてきたものの、試合の10日から7日前に行うスナッチのマックスでは全く切れ味がなく、 同じくその期間に行う200mと100mの加速そうでも200mで1秒、100mで0"5秒もいい時に比べると悪いタイムだったので、 自分の中では決して「調子よし」と思える状態ではなかった。しかしその中でも疲労抜きと調整をやれるだけやって出場した。
結果は昨年の予選9位敗退からのリベンジを果たし、今年は8位でぎりぎり予選を通過、決勝では追い風にも恵まれ、 7着に甘んじたもののシーズンベストに0"09秒と迫る14"52で走ることができた。 全く満足できるタイムではないが、主観的な調子の悪さから考えると、今の状態でこのタイムには価値があると感じた。 今日の収穫のひとつに、アップの方法がある。皇子山の競技場にはサブトラックがなく、競技開始前にハードル練習をして以降は、アップでハードルを跳んでいない。 60mほどの雨天練習場でダッシュやドリルを繰り返したのだが、それが意外とよかったように思う。 ハードルを跳ぶことで不安を解消している面があるが、実は跳び過ぎているのかなと思った。跳ばないと不安だが、跳ばなくても走れる。 そう思えたことが今日の収穫のひとつである もうひとつの収穫は「試合に出ることの大切さ」を感じたことである。調整するのが難しいからやめておこうは、自分自身、悪い記録で走ることからの逃げであったように思う。 今の自分にあったスタイルをという大義名分のもと、易きに流れていたような気がした。妥協せずベストを尽くす。これが大切。今日2本走ったことは、 今後を考えると本当に良い練習になった。
さて、今後は9月第3週の全日本マスターズ(新潟)、翌週の全日本実業団(長居)と全国規模の大会で記録を狙いに行く。 今の状態で14"5台が出ているので、もうひと段階仕上げていけば結構面白いかなという自己期待が持てる。 さらにその後にも、今年は神戸市総体、秋季記録会、香川カーニバルと10月の下旬までシーズンを引っ張ろうかなと思っている。 10月の方が記録が上向きそうな気がするし、試合に対するモチベーションが高いのでそのように考えた。前述の通り、 マスターズのJrハードル(0.991m)では13秒台、一般のハードル(1.067m)では37歳日本最高である14"26を目指したい。 今日の近畿選手権は、間違いなくそれにむけての良いステップになった。
2016/9/18 全日本マスターズ (新潟)
- M35 110mH(0.991m) 14"34 (+1.1) (1着)
全日本実業団の1週間前ということで、出場するかどうか少し迷った今年の全日本マスターズであったが、 自分が好きな競技場のひとつ、新潟ビッグスワンで開催されることと、平成24年の全日本実業団(博多の森)に家族と一緒に行った時から始まった ALL-JAPAN20タワーズスタンプラリーの中にある「東尋坊タワー」と「クロスランドタワー」 に訪問する絶好のチャンスだということがあり、 出場することになった。ということで今回は新潟までロングドライブ。 5歳の息子との男二人旅。近畿選手権後、予定通りコンディションが整ってきつつあるという状態の中新潟へ向かった。
土曜に新潟へ向かう道中に上記タワーへの訪問は済ませ、日曜日は競技に集中。あいにくの雨ではあったが、雨天練習場やスタンド下のスペースでアップを進めた。 事前に予測はしていたが、メイン、サブ両方の競技場を使って競技が進行していたので、アップでサブトラックは使えない。 ハードルもスタブロもなし。あれだけの人数を3日間でさばかなければならないので仕方がない。前回の近畿選手権に続いてアップ場については満足のいく環境ではなかったが、 その中でも自分の中ではまずまず納得のいくアップをすることができた。 広々としたスタンド下の倉庫(通路)にハードルの台車が何台も置いてあったので、そこにハードルを2台並べてアップシューズではあるがハードルも少し跳べた。 雨天練習場は直線で100mほどあるので、ハードルとスタブロはなしの状況ではあったが、ダッシュを繰り返すこともできた。 調子の上がり具合から自己期待もあったが、残念ながら結果は14"34。6月の香川マスターズの時とほぼ同じタイムにとどまった。 やはりスタートからの立ち上がりの悪さが一番の課題ではあるが、3歩のリズムが上がらないという課題も最近感じつつある。 「アジリティの改善」をひとつのテーマとして、ラダーやミニハードルを刻んでみてもいいかなと思っている。
さあ、来週はいよいよ秋の大一番である全日本実業団。予選ではオリンピアンの矢沢選手と隣のレーンに入った。 申込ランキングは25位ということだが、予選からガチで走って、絶対に今季ベストを更新して、さらには年齢別日本最高記録14"26も視野に入れたい。 ジュニアハードルの記録よりも早いタイムではあるが、達成は十分可能とみている。あと一週間、台風接近で天候は微妙であるが、 時間をやりくりしてピンポイントの仕上がりで、ベストパフォーマンスを発揮したい。 結果はいまいちであったが、今回の全日本マスターズは、今までとは一味違った面白さがあった。
2016/9/25 全日本実業団 (長居)
- 予選 14"45 (-0.3) (3着) [2016全日本実業団予選]
- 準決勝 14"39 (-0.4) (6着) [2016全日本実業団準決勝1] [2016全日本実業団準決勝2]
秋のシーズンの大一番、今年の全日本実業団は準決勝で今季ベストを記録しできた。 今季ベストなので良しとすべきなのかもしれない。アップでの調子も良く、試合内容もほぼノーミスだったと思うので、力を出し切った感はある。 ただ、満足できる結果ではない。年代別日本記録14"26までは0"13及ばなかった。 試合に向けて、金曜日の体育祭では走りたい気持ちを抑えて走るのをやめた。 その他、全日本マスターズの欄に記載した通り、出来る限りの調整を実施してこの日を迎えていた[三木練習]。 前日は子どもの運動会ということもあり朝7:00から前日調整練習を行い、9:00の運動会へ。 そして翌日の予選が9:30からと早く、受付する時間がないだろうと見越して、その日のうちに選手受付を済ませてからホテルへと向かった。 試合当日は4:30に起床、朝食を済ませて6:30に競技場前に到着。選手はまだ誰もいないが、ラジオ体操の人々がたくさんいて活気があった。 競技場前にヨガマットを敷いてストレッチ、7:30開門までに出来る範囲でアップを行う。 7:10頃、予定より早く開門。IDがないと入れないと他の人に説明するのをよそに、昨日受け取ったIDを見せて入場。 ドリル、流しと続く。そして、誰よりも早い時間にハードル練習を開始。招集開始の30分前くらいに跳び始めるのが標準的だが、 1本目のレースから狙っていくときは、早い目に仕上げる。 理由は2つ。混雑を避け、自分のペースでアップをするためと、一度仕上げて休憩してから最終アップをすると仕上がりが良くなるからだ。 周りがどうしているとか関係なく、自分のスタイルを貫く。予定通り完璧に自分のペースで1次アップを終えて、雨天練習場へ。2次アップはここで行う。 補助競技場を出るのがやけに早いなと思った人もいるかもしれないが、練習注意事項を熟読して、前日に雨天練習場にハードルが出ていることも確認していたので、確信をもって雨天へ。 そこには100mの山県選手他数名しかいなかった。皆サブトラックでアップをしているようだ。 自分のペースで仕上げるにはもってこいの状況になっていた。ハードルもスタブロもある。 ここでもばっちり自分のペースでアップができ、予選のレースへむかった。
予選は6組3着+3。自分の組には今年のリオ五輪代表矢沢選手、関西で勢いのある桐山選手、村上選手の3名がおり、 この3名はかなり手ごわいとみていたので、自分としては最低4着に入りプラスで準決勝へと考えていた。 ところが、村上選手が予想外の棄権。これで楽になった。作戦変更で3着狙い。 1組、2組が1m以上の追い風だったにもかかわらず、自分の3組では風向きが変わったが、作戦通り3着に滑り込めた。 記録は関西の14"43、44に次ぐ今季3番目の14"45。準決勝勝負。同じくほとんど人がいない雨天練習場で準決勝前のアップも済ませた。 準決勝、自分が一度不適切を取られてからの2度目のスタート。スタートからの走り、 中盤から後半にかけての走り、ほぼノーミスで走れて、 今季初の14"3台を出すことができた。しかし、自分の目標には少し届かなかった。嬉しさ半分悔しさ半分。
久々に会場が盛り上がっていた今年の全日本実業団。スタート前のピリピリした緊張感とあのわくわく感が何回やっても面白いなと感じた。 以前にも書いたが、本気で練習して、本気で記録を狙って走るからこそ面白いのだと思う。 さあ、いよいよ今シーズンも残りわずかとなってきた。今日の記録が今のところの今季最高だが、チャンスはあと2回ある。 2週間後の秋季記録会と5週間後の香川カーニバル。 長居の全日本に比べると記録を狙うには少し難しいが、今回は風が良くなかったので、追い風が吹いて、かつ自分のコンディションが心身ともに整っていれば可能性はある。 最後まであきらめずに、37歳の日本最高記録14"26を貪欲に狙っていくしかない。久々に使う言葉「やればできる」。
2016/10/2 神戸市総体 (ユニバー)
- 200m 23"05 (+0.1) (4着)
2016/10/8 秋季記録会 (ユニバー)
- 14"63 (+0.6) (4着) [2016秋季記録会]
夏の終わり頃に、完全に仕上がるのは少し先になりそうだなという感じがあったので、今季に関しては全日本実業団後もシーズンを継続することを決めていた。 その実業団の翌週は神戸市総体の200mに出場し23"05(-0.1)。23秒台の記録は不本意ではあったが、200mを全力で走りいい練習となった。 そして今週は記録会。気持ち的には全く乗っていなかったが、身体の調子はそう悪くはなく、今日のモチベーションにしては上出来といった感じであった。 今季の最終戦は3週間後の香川カーニバル。やるからには出来るだけのことをやらなければ。 3週間後に今季ベストをもう一度更新できるように、心身ともに準備を進めていく。 体の芯から気持ちよく動かすこと。今シーズンやってきた取り組みの総まとめをすること。陸上競技を楽しむこと。目標記録A14"26 B14"39。「やればできる」
2016/10/29 香川カーニバル (丸亀)
- 予選 14"78 (+2.9) (1着) [2016香川カーニバル予選]
- 決勝 14"70 (+0.9) (1着) [2016香川カーニバル決勝]
なかなか思うようにはいきません。夏の終わりには、「秋の仕上がりが遅れるかも」と思ったものの、 結果的には9月末の全日本実業団でピークを迎えた。その後は「最善の取り組みを」とか「やると決めたからには」とか、 何とかして自分のモチベーションを維持させて今日の試合に備えてきたが、結果はいまいちであった。練習に関してはやれるだけの事はやった。 ただその他の部分に関しては100%の取り組みができたとは言えないように自分自身感じる。いい加減にそうなることを理解して、 全日本実業団でシーズンを終えられるようになれば身体も心も楽なのだが、ついつい僅かな可能性にかけてしまう。それが自分の持ち味なのかもしれないが。
ちょうど今、オーストラリアで世界マスターズが行われているが、去年、一昨年と連続して行っているので、前々から参加しないと決めて、 今年は関西実業団、兵庫選手権、全日本実業団の3つを大きな目標としてやってきた。 関西、全日本の実業団はともに高速トラックの長居で開催され、14"44、14"43、14"45、14"39。シーズン4傑をそこで記録。 兵庫選手権では一昨年3位、昨年4位の流れのなかの2位と、目標にしている大会で力を発揮できたことはよかった。 がしかし、自分が望んでいるレベルに達する事はできなかった。年齢別日本最高の14"26には届かず、兵庫選手権V10も達成できず。 これらの目標は来年に持ち越しになる。 2010年に自己ベストを出して、2011年の春先に少し故障をして、その後遺症は全く関係はないが、 それ以降14"40、14"41、14"32、14"37、14"36、14"39。見事に同じようなタイムが並んでいる。 毎年毎年実力を維持して、力を出し切っているという見方もできるが、 それでは物足りない。なんとかして、なんとかしてこの殻をもう一回破りたい。38歳日本最高記録は14"37、39歳日本最高記録は14"36。 まずは最低限これを突破したい。現状に満足せず、常に向上心を持って、自分の限界を決めつけずに。 これから少し休んで、じっくり考えて冬季練習に入る。何か新しいことにチャレンジしたい。そんな気がしている。